すべてが「快晴」「クリア」という訳ではないが、前日とは打って変わって良く晴れた。
家の中でくすぶっているのは主義に合わない。
ましてや世の中はひどい有り様だ。
それがまだ入り口だとしたら、今後は想像もつかないことになりかねない。
あるがままに任せるしかないとしても、それまでは好きにさせてもらおう。
元々人混みは大っ嫌いだし、身近には海と丘と美しい自然がたくさんある。
西寄りの風が吹いているがさほど強くはない。
午後には20℃になるだろうと、天気予報は言っている。
ならば選択肢は限られる…
いつものように、自転車で境川河口の片瀬西浜に出る
雲の塊の上から辛うじて富士山が頭だけのぞかせている
ズームアップすると分かる
これほどの賑わいは真夏の平日並み(さすがに休日はこれより賑わうけどね)
波に興味津々 ♪
浜辺はどこまで行っても行き場を失った子供たちの歓声にあふれていて、悪くない光景だと思う
浜ダイコンの花
わが家から18kmの相模川河口に懸かる新湘南大橋
冬の間はここで折り返していたが、引き返すにはもったいない陽気で久しぶりに箸を渡り、さらに先に進むことにする
風は向かい風でうっとおしくもあるが、帰りは追い風になって ♪ 追手に帆掛けてシュラシュッシュッシュ…となるのを期待する
午前11:00の橋の上は18℃ ここは真夏でも風が通るため、気温はやや低めに出る
橋の上から見る相模川河口 杭の上にウが1羽ずつ
相模河口から平塚市を横断して花水川河口までの3・5kmは自転車道が途絶えるため、並走する国道134号線を行く
大型トラックがビュンビュン走るのでひと気の全くない歩道を走る
花水川を渡ると大磯町に入り、波打ち際の護岸の上を自転車が走れるようになっている
しばらく進むと大磯港に出、134号の西湘バイパス下から「太平洋岸自転車道」に入る
波乗りハイウェー 後方に迫るのは箱根連山
この自転車道は随分古くからあり、風にさらされ続けた看板はご覧の通り
右手の小高い場所に吉田茂首相の旧宅があり、自転車道はここでおしまいになるが、今、延伸工事が進められている
太平洋岸自転車道は千葉県の銚子市から紀伊半島和歌山市まで海岸線に沿って走る総延長1400kmの道
東京五輪までに整備することになっているらしいが、大磯からの延伸はたったの2kmで、その先神奈川県の西のはずれの湯河原町まで専用道はない
その先の熱海にもないし、伊豆半島にそんな自転車道があるというのも聞いたことがない
御前崎とか知多半島辺りには延びているところがあるようだが、何が1400kmだ
体力が残っているうちに早く作ってくれヨ
吉田邸下まで27km
旧吉田邸直下を流れる葛川の佇まい
サンフランシスコ講和条約締結を記念して造った檜皮葺の内門を内側から眺めたところ 「講和条約門」とも呼ばれている
この門をくぐった先には七賢堂が建つ
七賢堂
母屋
大磯は明治の元勲たちが別荘を構えたまちで、いまでも屋敷と屋敷の間の細い道路が残っていて落ち着いた風情を醸し出している
どこも深い木立に囲まれ、静寂が漂う
別荘の並びには西行法師ゆかりの鴫立庵が
午後の浜辺は子供たちの歓声で一層賑わっていた
茅ケ崎海岸のヘッドランドの付け根にあるボードデッキもまた賑わい
湘南海岸自転車道は休日でも見かけないほどの賑わい
江ノ島を間近に見る鵠沼海岸のビーチバレーコートも多い賑わい
ビーチーバレーの賑わいを見ながら走っていると、突如「パパ~ ! 」「じいじ ! 」と大きな声で呼び止められ、思わずブレーキを掛ける
孫息子と母親が幼稚園の友達と遊びに来ていたのにばったり遭遇
証拠写真 ! を撮られてしまった
結局56km走ってきた ジジイだがなんだかんだ言っても体力はまだまだ十分残っていて元気は元気なのだ
しかし外出を制限するように言われている善良な人々も、だんだんしびれを切らし始めてるんじゃないのかしらん
平日の海辺のこの賑わいは、ついぞ見たことのない光景で、これが5月の大型連休の辺りまで続くようだと、日本中の海辺や野原が人で埋まることになるんだろう
みんな日に焼けてさ…健康的でいいじゃん
ン ? よく考えると、健康を脅かされているから、みんなじっと耐えているんであって、それで健康的ってのはいかにもヘンかね
それにしても失業者が正比例しちゃうなんてことがありませんように
自分の事しか念頭にないジコチューのアベなんちゃらに期待するのがどだい無理だとは思うが、事はヤツ1人の問題じゃないからな