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平方録

365分の30⁈

今朝は早朝の午前4時過ぎから相当に蒸し暑い。
ガラス戸を開けてベランダに出て見ると、台風が過ぎ去った後のモォッァ~ッとした生暖かい空気と同じ種類の空気が体中にまとわりついてくる。
熱帯の空気がそっくりそのまま移動してきちゃった感じ。
モォッァ~ッの正体は湿度のようである。
真夏にだってこんな空気に包まれることはほとんどないから、今朝はさわやかさとは別次元の朝を迎えてしまっている。

5時前になってどんより曇って暗い東の空がかすかに白み始める兆しが漂うと同時にヒグラシのセミしぐれが始まった。
そして辺りがさらに白み始めるとヒグラシにミンミンゼミとアブラゼミが加わって盛大なセミしぐれが巻き起こっている。

こういうことを敢えて書いているのは、実はここ数日の季節の変化に「夏は過ぎ去ってしまったな。短い短い夏だったな」とがっかりしていたからに他ならない。
3、4日前から寝室の窓は締めて寝ているし、毛布は薄手の物から厚手の物に替えてきちんとくるまって寝ていたのだ。
ボクの言っている「夏」は「盛夏」のことで、気温が28度以上の日のことを指す。
今夏、関東地方の梅雨が明けたのは7月29日だったからひと月にも満たない盛夏だったとボクは総括しているところだ。

盛夏は最低でも2か月は欲しい。
2か月なんて、たったの60日。365分の60だぜ。6分の1に過ぎないじゃないか。できれば、きちんと4等分してほしいくらいだ。
去年から今年にかけての冬、それも真冬は12月になるとすぐにやって来て3月の初めまで3か月以上たっぷり続いたことと比べれば実に不公平じゃないか。
〝天の神様の言うとおり〟なんてもう口にしたくないな。

不思議なんだけれど、セミの大合唱は続いているのに、鳥たちのさえずりが聞こえてこない。
どうなっちゃってるのか。
まさか蒸し暑さに鳥たちが閉口して押し黙っているってわけじゃあるまいな。
その代わりに鳴き出した秋の虫たちが日が昇って来たのにまだ鳴いている。
奴らは行き足が止まらなくなったか。
それとも、もしかしたら「ふん、盛夏なんて戻ってきっこないじゃん」と鼻で笑っているのかもな。

9月も半ば近いって言うならそれも納得してもいいが、まだ8月なんだがなぁ…


今朝の写真は「夏の思い出」。たぶん「その1」。明日以降も時々続くかもしれない。
見出し写真は、あるショッピングセンターの駐輪場。この〝逆立ち駐輪〟の自転車には自転車を立てるスタンドが付いていないから、止める場合はこうするしかないんだね。初めて見た。
そしてこちらReading Glasses。
「老眼鏡はじめました」って、老眼鏡は冷やし中華やカキフライと一緒かよ、って…

「なんか面白いことないかなぁ」


「オイ、何か怪しいのが近づいてくるぞ、きぃつけろ」「がってんだ」


「なぁ、オレたちに不可能なんてないよな」「あたぼうよ。あってたまるかってんだ」
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