相模湾の春の風物詩、ワカメ干しが始まった。
パトロールエリアでは由比ガ浜や小動岬の東側の浜などで見られ、潮の香りをまとったままのワカメが洗濯ばさみで止められて風に揺れている。
今採れているのは養殖ものだそうで、天然物はもう少し後になるという。
干場にいた若い漁師に聞くと、今年の出来は良くないそうで、去年に引き続いての不作だと苦笑いしていた。
そう聞いて思い出したが、去年は養殖ワカメの種付けが海水温が高くてうまく行かず、2度蒔きして何とか育つには育ったが、味は今一つだった。
今年すでに山の神が手に入れて夕餉の食卓に並んだが、はっきり言ってやはり美味しくなかった。
このワカメは干したものではなく、湯に通せばサッときれいな緑色に変色する柔らかな生ワカメだったのに…
2年続きの不作ということになる。
ひょっとしてワカメ造りに適さない海になってしまったのかもしれないし、それが温暖化でさらに拍車がかかっているとすれば、品種改良でもなければおいしいワカメは望むべくも無くなるということだってあり得なくはない。
そうなれば一大事じゃないか。
日本酒の大事なつまみの一つが消えてなくなるなんて、あり得ないし、間もなく登場してくるタケノコと一緒に炊いたものを肴に季節を楽しんでこその日本人だろう。
美味しくなぁ~れ、美味しくなぁ~れ♪
昨日、ごく軽めのパトロールをするにあたって、短パン姿で太ももを晒して走ってきた。
まだちょっと寒いかなと思ったが、何をこれしきと、清水の舞台から飛び降りる気分(大袈裟ですが…)で颯爽とペダルを漕いだものでした。
何とかの冷や水などというなかれ。
去年は15日に「2度目の短パン姿」が記録されていて、しかも同じ15日にはパトロールコースの途中にあるヤマザクラが満開になっていたが、今年はまだ一輪も咲いていない。
気象庁を筆頭に世間は暖冬だ暖冬だと大騒ぎしていたような気がするが、何のことは無い、例年2月に聴いていたウグイスの初音は3月まで待たされたし、今年の春は特別に早い訳でなく、むしろあらゆるところで去年に比べると、その足取りはずいぶん遅れているんじゃないか。
そう感じられる昨今である。
写真はいずれも小動岬東側の浜辺の光景