春風と暖かな陽気に誘われ「今日は少し長い距離を走って来るか」という気になる。
海辺を気持ちよく走り続け、相模川の河口から右岸堤防の上を北上して湘南銀河大橋、神川橋、新幹線の下をくぐって河口から4つ目の戸沢橋を渡って左岸に戻り、川を離れる。
家路に就くため南東に進路を取る。海老名市、寒川町、茅ケ崎市、藤沢市を横切っていくのだが、交通量の多い県道などは避け、もっぱら田園地帯ののんびりした道を選んで「東」「南」とジグザグにコースを取る。
我が家は戸沢橋から南東方向なのだ。
こういう時、頭に浮かぶ地図は大雑把なもので、しかも初めてたどる道のことが多いから地図は当てにしない。
こういう走り方の時の頼りは自分の影法師 ♪
影法師の位置で今どっちに向かって走っているのかを確認する。
影法師が進行方向左側にあれば東に向かっていることが分かるし、影法師が後ろに隠れてしまえば南に向かって漕いでいるって訳さ。
この原則を踏み外さなければわが家はもちろんどこにだって行ける ♪
ただ、この走法の欠陥は太陽が雲に隠れてしまって影法師が現れない時や夜はダメだってこと。
故にボクは常に太陽と一緒にいたいのです。
おぉ、あなたは私の太陽よ!って…
ソコソコに時間はかかるが、こういう走り方は性に合っているし、今の時期だともう農作業が始まっていて、耕されたばかりの黒々とした畑地が広がる光景など目にすると自転車を止め、土の上を渡ってくる空気を胸いっぱい吸い、匂いを嗅ぐと寿命が延びる気がする。
もう少し季節が進み、田んぼがきれいに耕されて水が張られるようになると、水面を渡る風の匂いもまた違ったものになる ♪
昨日走った田園地帯は高座豚の産地でもあって、豚舎が点在していて近くを通ると強烈な匂いに面食らうこともあるが、子どものころから嗅いでいるので、まぁ懐かしいと言えば懐かしい。
そして…午後2時近くになると、それまで元気に差しかけていた陽光が弱弱しくなってきた。
別に雲が広がっているという訳でもない。
「ん? 黄砂の影響か?」といぶかったら、どうやらその通りで、夕方の天気予報で関東にも黄砂が飛んできていると言っていた。
タクラマカンやゴビの砂漠から飛んできたとシルクロードでおなじみの名前を耳にすると、行ったことはないけどなんか懐かしい気になるし、はるばるご苦労さんと思わないでもないが、はっきり言って迷惑!
いつまで続くんだろ。
結局、走行距離は今年初めて50kmを超え、60km少々だった。
今の若者風に言えば「チョー気持ちイィー!」♪
前日の春嵐の余波で湘南海岸は波高し こういう波みの高い日にはサーファーの数はぐっと少なくなる
富士山は雲の中 画竜点睛を欠くとはこのこと
何となく霞んでいて、最初は黄砂かと思ったが、波しぶきが飛沫となって南風に乗って内陸にたなびいているのだった
ウイークデーの自転車道はこんなもの
茅ケ崎沖の烏帽子岩にも高波が押し寄せている
相模川河口にほど近い茅ケ崎の海岸ではハマダイコンの群落が盛りを迎えている(見出し写真も)
2月の嵐の波浪で削り取られた自転車道の一部はいまだに手付かずのまま
相模川河口の右岸に渡り、右岸堤防の上を北上してみる=国道1号馬入橋から
左岸堤防は走ったことはあるが、右岸は初めて ♪
走り始めると「馬入の渡し」の石碑が
数百メートルに渡って立派な桜並木が現れたが、どこか違和感を感じる
堤防道路にかかる枝がすべてきれいに駆り揃えられてしまっている!
まったく無粋な管理者めが。「桜切るバカ」を国で雇ってるとは…。サクラとポプラを一緒くたにするんじゃない‼
その名も気宇壮大な「湘南銀河大橋」 でもこの下から1km余りの間が舗装工事中とかで通行止めで迂回させられた
迂回中に現れた前鳥神社のサクラがきれいだった ♪
寒川取水堰
いきなり未舗装の砂利道に 右奥に伸びている高架橋は圏央道
下流から2つ目の渡しの碑 江戸幕府は橋を掛けさせなかったし、渡しもあまり許可しなかったのだろうから不便だったろうな
圏央道と第2東名を結ぶジャンクション? まだ走ったことない
河口から10km この橋を渡って左岸に戻る
振り返れば丹沢山塊がすぐ近くまで迫っている
ここからは影法師君に道案内を頼んで田園風景の中を行く ♪
こういう道は大好きさ ♪
黒々とした土の香り ♪ このころから春の陽光が陰り出したのさ
手前は水田のはず
背後の木々は姿かたちからケヤキだと思う 菜の花がいい感じ
土曜日に春嵐が来る前にと走ってみた引地川堤防の桜並木は健気にも花は散らずに残っていた ♪