今年もバラの挿し木を何本かした。
と言っても、強風であおられて枝折れした部分や花が終わった後の花柄を取るついでに少し余分に切って、それを挿したり…
いわば ‶意図せざる〟材料での挿し木なのだが、これが思いのほかうまくいって、全部でわずか7~8本を挿しただけなのだが、2本を残して新しい芽が吹いて活着に成功した。
残りの2本も元からある葉がとても瑞々しく、水分と養分の吸い上げが続いていることを示しているから、まもなく新しい葉が吹き出すことだろうと期待を寄せている。
そうした中の「空蝉」の挿し枝にツボミがあるのに気付いた。
最初は「エッ!」と思ったし、このままにしておけばホントに咲くんだろうか…という疑問や、もし咲いたとしても、今度は株の方が疲れ切ってしまって枯れちゃうんじゃないかとか、色々な思いが交錯したが、結局、あるがままにすることにした。
つまり、人間に例えるなら、生まれたての赤ん坊が子供を産むようなものじゃないか…何と早熟な…と思ったわけだが、バラの方が「そうしたい」「咲かせたい」というなら咲かせてみようじゃないかという気になったのだ。
ホトトギスを前に信長は「鳴かないなら殺してしまえ」と言い捨て、秀吉は「鳴かせてみよう」、そして家康が「鳴くまで待とう」とそれぞれのたもうた。
ならばボクは「そうしたいならそうして見なはれ」と、どこかに似たような経営者がいたなと思いつつ、背中を押して応援する側に立っことにした♪
5月の終わりに挿し木をしたら順調に活着し、あれよあれよとつぼみが膨らんでいった「空蝉」
こんな具合で挿したものは片っ端から活着した♪ ほかにもまだ鉢が♪
朝日に輝くいて「どうよ♪」と言っているよう
昨日の朝、ついに「オギャァ~」と元気な産声が聞こえた♪
今朝の様子♪
色がまだ濃い
右が生まれたての「空蝉」 左が親で「親子ツーショット」
もう一つの挿し木の方にもつぼみが膨らんでいる あとに続きなはれ♪
という訳で、早くたって花が咲くのは秋以降だろうと思っていたが、こんなに早く咲くとは…びっくりした。
これって「ゼロ番花」って言うんじゃないの?
そんなの聞いたことないって言うならボクが命名するよ♪
それにしても自然界ってのはたくましいものだ。感動した♪