脳の働きってやつは、こちらが思いつかないようなことを、まるでブレーキも何もない暴走車の如く不意に現れ、猛スピードで駆け抜けることがある。
こちらの意思ではないから、どうしてあんなことが思い浮かぶんだろうと気になってしょうがない。
文化干し…ってのもそうで、あれはどういう意味なんだろう、そもそもサバと文化との関係って何だ? などと気になったので朝食後にネットで調べて見た。
すると…
「元は魚の干物をセロファンで包み込む手法で、のちに天日干しの対義語として冷温風機を用いた乾燥手法の意味を持つ」とあった。
1950年以前、木箱や新聞紙に包んで売られていた干物を、東京江東区の水産加工業者がセロファンで包んだところ仕上がりの見栄えが良くなり、それで販売したところ評判が立った――とういうことらしい。
セロファンを使うという画期的なやり方が、戦後間もない生活の中では「とても文化的」であり、直ちに「文化干し」と命名されるに至ったのだという。
へぇ~だよ、ほぉ~じゃないの!
説明はさらに続いて「当時の天日干しは灰干熟成製法へ、セロファンは特殊フィルムに進化した」と誇らしげだが、干物はやっぱり天日干しでしょう! ボクは少なくともそう思うね。
サバで思い出したけれど、目の前の相模湾で揚がる丸々と太って脂を蓄えた新鮮なサバを手に入れたら、速攻で塩で締め、レモンの汁を垂らした酢に2~30分浸した〆サバはボクの得意技で、生サバとは一味違った絶品に変身する。
レモンの酸味が全体を柔らかく包み込んでいるようで、ちょっぴり贅沢でもあるのだ。
過日のみちのくの旅で八戸はみろく横丁で食べた「八戸前沖サバ刺し」は久しぶりの生食で、サバのおいしさを再認識したし、とてもとても文化干しの出る幕ではない。
文化干しが一件落着するとすぐに、そういえば「文化包丁」ってのもあったなと思い浮かぶ。
これも早速調べてみると、「一般的な家庭で使いやすいよう、肉・魚・野菜などさまざまな食材が扱えるようにした包丁で、万能包丁、三徳包丁とも」と書かれている。
そもそも台所の住人ではないから、そんなことも知らなかったわけだが、干物や包丁で見る限り「文化」という単語の使われ方は重量感を感じさせるものではなくて、如何にもそれらしく見せかけるメッキのようなモノのようですナ。
ま、様々なものがごちゃ混ぜになって全体が一つの「文化」を構成するんだろうから、個別のものにいちいち難癖をつけるつもりはありません、ハイ。
昨日のボク? 月曜日に久しぶりのゴルフに誘われているのでゴルフボールを買いに街へ出て、カメラ付きドローンが陳列してあるところを通り過ぎようとして足が止まり、しばし品定めをし、そういうことをしているとまた頭が勝手に動き出して「そうだレコード針がダメになりかけているぞ、どうする」とサインを送ってきたので、これは迷わず買って帰る。
1780円でずいぶん安いが、ダメになればすぐに交換すればいいだけの話だ。
家に帰ってすぐに針を交換してベートーベンンの「田園」をかけたけれど、さすがに新しい針はきれいな音を出す。
どぉ? 「文化的」でしょ ♪
開き始めた「空蝉」に朝の光が当たる
9月の台風24号がもたらした塩害ですべての葉が落ちてしまったが、その後復活した葉の光合成のお陰で小振りながらも花が咲いた ♪
痛めつけられたのに、よくもまぁここまで…
同じく「セント・オブ・ヨコハマ」も復活し、小ぶりだが花をつけ、おずおずと開きかけている
こちらは名前の通りの芳香が小さく開いた花びらの間から香って来る ♪
パンジーの苗はまだ小さいのに、花を咲かせようとしている。こういうのは見つけ次第摘み取って株の成長を促す
慌てないでもっと大きくなってから咲きなさいネ
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heihoroku
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