こういう時、紅毛碧眼の人たちの一部は「オーマイガァ」って叫ぶらしいが、礼儀正しく節度というものを身に付けている日本人のこれまた一部(例えるならボクのような)は「フム、今朝は寒いのう」とかなんとか言うだけで、けっして悪態はつかないのである。
が、しかし寒いものは寒い(午前4時は特に寒いのだ)から、未だに片づけきれないで出しっぱなしのガスストーブに躊躇なく点火するのだ。
そうして身の回りに暖かな空気が充満すると人の心というものはさらに余裕が生まれ、つまらない文章であったとしても書いている本人は気持ちよくキーボードをたたけるし、終われば次の行動をどうしようかと考える余裕にもつながるのだ。
で、寒い上にそぼ降る雨の日には掘りごたつにもぐりこんで音楽を聴きながら本を読むというのが冬の定番だったのだが、すでに掘りごたつは穴とこたつのやぐらを残して片づけれれてしまっていてボクの定位置は失われてしまっている。
はて、こんな時はどうしたものか…
「そうだ 京都 行こう!」はとても魅力的なキャッチコピーだが、それはまた別の機会に譲り「そうだ 黄金の湯に浸ろう!」と突如思いついくのである。
新田義貞の鎌倉攻めに登場する稲村ケ崎の古戦場に沸いた湯で、モール泉と呼ばれる植物起源の有機質を含んでいるため、美肌効果があるとされる琥珀色の湯が沸いているのだ。
ここの美肌効果は抜群で、のぞいたことはないが、いつも女湯の方がにぎわっている(らしい)。
中には欲張った人がいて、美肌美肌と呪文を唱えて湯に浸かっているうちに湯当たりか何かで倒れてしまい、救急車が出動する騒ぎまで起こしている。
感心だったのは救急隊員で、男2人は女湯の前で待機し、中に入っていったのは女性隊員だったことである。
一応気を遣ってんですねぇ。多分わざわざ連れて行ったんだろう。何てったって回りはすっぽんぽんの女性ばかりだものねぇ。
なぁ~んてことを思い出していたら、ガラガラの男湯に丸刈りの高校生と思しき4人組が前も隠さず天真爛漫に入ってきたと思ったら、やや間をおいて髪の毛を伸ばした4人組が入ってきた。こいつらは対照的にタオルで前を隠していましたな。
どうやら同級生らしく、8人で固まって湯に浸かっている。
時々笑い声が起きるが、大暴れするわけでもなく比較的静かな連中である。
育ちがいいのかもしれないが、一体どこの連中だろう。2、30分じっと浸かっていて、身体を洗うでもなく出て行ったが時刻は正午をだいぶ回ったころである。
近くに県立高校が2つ隣り合ってあるが、まさか昼休みにひとっ風呂ってわけでもないだろうが、まさかってこともある。
現代版小原庄助か?
それにしても感心したのは奴ら高校生たちの足の長さとお尻の張り方。
ボクの尻もこれまでだいぶ頑強に重力に抗ってきたが、最近はどうも刀折れ矢尽きつつあって旗色は芳しくないのだが、あいつらの尻といったらパンパンに張って丸ぁるく突き出していて、すっぽんぽんのポンだから余計目立つのかもしれないが、何か大きなコブが飛び出ている感じさえ受ける。異様と形容してもいいくらいである。
最初に入ってきた4人の坊主頭は太ももやふくらはぎ辺りに筋肉らしきものもついていて、どうやら運動部系の生徒かもしれない。
言っておくけどボクに男色の趣味はありませんぜ。
まぁよくよく考えてみれば赤ん坊や幼児の尻もパンパンに張っていて弾力があり、それを思えば奴らもまだハナタレからようやく抜け出したころに過ぎず、よく見れば蒙古斑だって残っているかもしれないのだ。
しかし、それにしたってあいつらの尻の張りは魅力的で見事なものである。
そう、うらやましいのだ。
わが家のバラから
「セント・オブ・ヨコハマ」
玄関のアーチの「伽羅奢」に最初の1輪が開いた
「ブラッシング・アイスバーグ」と「バーガンディー・アイスバーグ」(奥)
「サハラ98」
「サハラ98」と「ノリコ」(奥)
「バレリーナ」とクレマチスの「アフロディーテ・エレガフミナ」
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