来る日も来る日も雨ばかりで、身体はすっかりナマってしまっていた。
そこに持ってきて前日に40kmばかり自転車を漕いだので、少し疲れが残っていた。
我ながらつくづく情けないなと思いつつ、休養日に当てようと思っていた矢先、例によって朝方は雨が降っていたのだが、8時を過ぎるとぐんぐん青空が広がって、これまでとは打って変わった夏空が広がったのだ。
「う~ん、これぞ待ち焦がれた夏の青い空じゃないか。家の中でじっとしているってわけにもいかないな。ちょとだけでも炎帝に挨拶してくるか」
車と並走しなきゃならなくなるが、由比ガ浜の滑川交差点から腰越までの国道134号のハイライト〝波乗りハイウェー〟区間だけでも走ってこようと出かけてきた。
炎帝もことのほか上機嫌で、自転車を漕ぐ背中に照り付けるギラギラの光線はじりじりと焦げ付くように強烈だし、水平線の彼方に大きな入道雲を作って歓迎してくれた。
おまけに、体内に溜まっていた毒素すべてを体外に押し流してくれそうな大量の汗をダラダラと拭き出す手伝いまでしてくれたのだった。
炎帝のいる間にこれを何度か繰り返せば、ボクの体からは不純なものがすべてきれいさっぱり、流れ去ることだろう。
わずか15、6kmのショートコースだが、コースの最後は坂道登攀が待ち構えていて、「ゆるいがだらだら坂」「そこそこの上り坂」、そして最後に短めだが「急坂」の三段坂をあえて選んで身体に負荷をかけ、距離の短い分を補ったのだ。
お陰で、遅ればせではあってもようやくいい汗がかけた ♪
さて、これからだ。
家に戻るとテレビが関東の梅雨明けを知らせていた。
漕いでいる間に明けたらしい。
ふむ、あの背中が焦げ付くようだったあの時、まさにあの辺りで明けたんだナ。絶対そうだ ♪
コロナで旅行もはばかられ(〝ゴートートラブル〟なんて旗を振ってはやし立ててる寝坊助は相手にせず無視 ! )、孫たちも遊びに来られない極めてイレギュラーな夏であっても、せめて心の平衡だけは保っていきたい。
とりあえずだらだらと汗を流そうと思う。
「汗を流す」といったって、世の中のお役には立てないけれど…
由比ガ浜海岸の夏 ♪
海の家がないものだから、海に出ているのはほとんど地元の人だろう
見出し写真も由比ガ浜 奥は稲村ケ崎
こちらは材木座海岸 奥は逗子マリーナで山の向こうは逗子市
稲村ケ崎
稲村ケ崎から眺める江ノ島 見通しが良ければ奥に富士山が見える
三浦半島の上空に立派な入道雲が
今朝4:48の東の空 地平線付近にだけ雲があり、陽が昇ってくるところが見えない
5:02 地平線付近の雲の下部にほころびがのぞき赤く染まり始める
カマドから垣間見える炎のような…