こちらの願いが通じたかのようで、朗報になるはずだったのだが…
私は直接目撃しなかったが、庭を掃除していた妻が一部始終を見たという。
妻がふと気が付くと、胸にきちんとネクタイを締めたダンディーな小鳥が巣箱から出たり入ったりしていたんだそうである。
するとそこに、どこからかスズメがやってきて巣箱の中には入らず、周辺の枝に止まったんだそうだ。
まるで待ちかまえているかのように。そこにシジュウカラが戻ってきて…
ピイピイ、チュンチュンというけたたましい声がしたかと思うと、2羽がもつれ合うように近くの木の茂みの方に飛び、そのまま2羽とも姿を消したんだそうだ。
スズメがシジュウカラを追いかけていたようだという。
確かにスズメの方がちょっと身体が大きいのだ。
喧嘩になるとスズメの方に分があるらしい。
あっけに取られていると、すぐにスズメが戻ってきて、巣箱の辺りをウロウロしていたという。
スズメがシジュウカラに戦闘を挑み、蹴散らした瞬間だったようだ。
何ということでしょう!
チュン公め! 横取りとは乱暴狼藉じゃないの。巣箱の入り口をふさいじゃいたい気分である。
しかしなぁ、そうしたらシジュウカラが戻ってくるというものでもないし、問題解決にはつながらない。
スズメが近づかないように嫌がらせでもするか…
それもなぁ。自然界のもめ事に人間が出しゃばるのもなぁ…
午後、巣箱をかけている木の近くで自転車の整備をしていて、終わった後しばらく巣箱を眺めていたら、時々スズメが何やら口にくわえて戻ってくる。
どうやら、小枝の類のようである。多分、巣づくりのパーツなんだろう。
しかし、じっと見上げているためか、近くの枝までやってくるのだが、巣箱の中に入ろうとせず、そのうち口にくわえてきたものを捨ててどこかに飛び去ってしまった。
結果的に追い払う形になってしまったのだが、何とも釈然としない。
スズメはこのまま戻ってこないんだろうか。
それならそれでもいいが、仮にシジュウカラが戻ってきて、また追い出しっこのバトルが始まるようでは意味がない。
いっそのこと新しい巣箱をもう一つ作り、入口はシジュウカラしか入れないような小さめの穴にしてみるか…、などと考えは巡るのである。
庭で、共存させることは可能か。
巣箱が一つしかないのが問題なら、そうすることが一番かもしれないが…
どうなんだろう。チャレンジしてみる価値はあるのかなぁ。
シジュウカラが追い出されたのが悲しくて、夕方、駅前の焼鳥屋に行ってきた。
久しぶりのやけ酒である。
シジュウカラの焼鳥? を薩摩焼酎で流し込んだのだ。
今朝起きて見ると朦朧としていて、久しぶりに二日酔い気味である。二度寝しようっ、と。
巣箱を横取りしたスズメの身体はシジュウカラより一回り大きい
大きいが故にどこか可愛げがないんである
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