とはいえこのところ戻り梅雨になってしまったらしく、昨日の七夕も例年と変わりなくどんよりした雨空に遮られて天の川はおろか星一つ見えない。
そんな浮かない気分で夕食時のニュースを見たら「47人死亡47人行方不明」というテロップを見てびっくりした。
大災害じゃないの!
関西から西の瀬戸内地方を中心にいくつもの県で集中して被害が出ている。
横目で見てきた天気予報はここ数日、九州中部から瀬戸内海にかけて並んだ雨雲がほとんど移動せず、長時間にわたって同じところに強くてまとまった雨を降らせていることを伝えていた。
ここ2、3年の天気予報でよく聞かれるようになった「線状降水帯」ってやつで、こいつに2、3日居座られると堤防が決壊しなくったって川の排水能力を超えて水があふれるし、宅地開発で削られた山などはたっぷり水を含んでひとたまりもなく崩れ落ちる。
去年は確か九州で線状降水帯による大きな被害が発生した。その前の年は広島当たりじゃなかったろうか。
かくの如く毎年のように梅雨明け間近の梅雨前線はとんでもない被害をもたらしている。
もう教訓は十分に積まれたんじゃないのか? いくらなんでもこう被害が続いたんでは行政はただ手をこまぬいているだけだというそしりも免れないだろう。
せめて人命の被害だけは出さないよう、事前の避難についてもう少し知恵を傾けるべきなのだ。
そうでもしなければまた来年、どこかで同じような景色を見ることになるだろう。
ニュースの時間が延長されて延々と各地の被害が流される中、そろそろ飽きたなぁ~と不謹慎な思いでいると突然地面が揺れた。
午後8時23分。千葉県の九十九里浜に面した町で震度5弱。わが町でも震度3の揺れだった。震源は千葉県東方沖という。
ボクの家は地震に強い構造でしかも岩盤の上に建っているから倒壊などの心配はないのだが、やはり揺れは怖い。
怖いと思っているからなおさらなのだろうが、ボクは地震に比較的敏感で今回の地震は緊急地震警報が流れるのと同時か少し早いくらいに「あれっ、変だなっ! 」と感じた直後にグラッときたのだった。
はるか遠い地中で何かが動いたのをかすかに感じたのだ。
自分が動いている時に感じるのは無理だが、寝床の中でまだ眠りに落ちていないときなど静かにしている時にはこれまでも何度か察知しているのだ。
不思議と言えば不思議なのだが、動物の中には同じような感覚を持ったものは珍しくないようで、関東大震災の時にボラの大群が川を遡ったとか、カラスが異常な行動をしたとか、いくつか記録に残されているようである。
3、4年前のことだが、我が家近くの真昼間の田んぼ脇の道路に普段見ることも無い大きな青大将が出てきてどこかに移動している姿を見たことがある。事後に分かったことだが、同じような時刻に隣町の友人の画伯が犬の散歩中にやっぱり数匹の蛇を見たと言って、あれはやっぱり蛇が地震を察知したにちがいないっていう結論に至ったっことがある。
あいつらは穴倉の奥でじっとしているから、地中深くの振動はいち早く伝わってくるのだ。
何はともあれ、災害列島に暮らしていることは間違いないわけで、自然に逆らわず微細な変化にも気を配れるようにして身の安全だけは確保できるようにしておかないとひどい目に遭いそうで、やっぱり自然に対しては謙虚で臆病じゃなくてはいけないなとしみじみ思うのである。
曇り空だったが湘南海岸は賑わいを見せ始めた(写真はすべて新江ノ島水族館前の片瀬西浜)
若い子は当然ビキニ
ビキニ ♪
もっとビキニを!
この賑わいぶり…
呼び込みのおにーちゃんは屈託ない
同じ浜ではビーチバレーボールも。夏はもう全開!
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