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平方録

5月だけど「梅雨の晴れ間」になるらしい

寒い…
長ズボンを履き、長袖のトレーナーを着ているのだが、午前4時を回ったばかりの部屋でじっとパソコンの前に座っていると足元や肩のあたりからジンワリと冷えてくる。
たまりかねてトレーナーの下に半袖のポロシャツを着こんだが、まったく役に立たない。
仕方なく、しまいそびれているガスストーブに点火してようやく人心地がついた。
なんてこった、もう5月も下旬だって言うのに…

一昨日の風雨は嵐と言っても差し支えないくらい酷いもので、昨日もその余波は続いた。
お陰で庭のバラの花は惨憺たるありさまで、花びらを幾重にも重ねた豪華で複雑な造りの花ほど雨と強風による被害は大きく、つるバラのニュー・ドーンをはじめ、ブッシュ仕立てのバラはほとんど花びらをもぎ取られてしまって見る影もない。
一重咲きのつるバラ伽羅奢とバレリーナが風雨にもめげず、相変わらず花の姿こそ維持しているものの、ブドウの房のように固まって咲いているその房がてんでんばらばらの方向を向かされ、乱れ切った姿をさらしているのが痛々しくてならない。

バラを育てるようになってまだ10年足らず。
けっして経験が豊かなわけではないが、これまで天敵の虫にやられて被害に泣いたことや、ちょっとした油断から病気を出してしまって株を弱らせ、オロオロしたことはあったが、花の盛りの天候不順でバラが痛めつけられる姿をこれほどまでに見せつけられるは初めてである。

1月182km、2月147km、3月326km、4月339km、5月22日現在たった49km!
これは自転車の月間走行距離。
寒さに縮こまった真冬の寒さから脱してようやく距離が伸びてきたところで、風薫る5月は真夏と変わらない旺盛な日の光を浴び、清明な空気を切り裂いてさらに一層走行距離を伸ばそうと楽しみにしていたのに。

自転車を漕げない理由は大腸の思わぬ不具合から安静状態を維持するようドクターストップがかかっていたこともあるが、何といっても天候の悪さは例年の5月のものではない。
関東地方はまだ梅雨入り宣言こそ出されていないが、梅雨入りしたも同然の天候が続く。
そんなわけで、バラもボクもすっかり調子を狂わされている。

今朝、ストーブを炊いた部屋の中から見えるどんよりした厚い雲は陽が高く上るにつれ、青い空が所々のぞき始めている。
予報が当たれば今日は久しぶりに晴れて太陽が顔をのぞかせるらしい。
とすれば…束の間の晴れ間をどう使おうか。

(見出し写真はわが家の庭のアジサイ)
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