太陽が恋しい。
つくづく恋しい。
真夏のカッと照り付ける太陽が。
例年だとこの時期雨が多いのは良く分かっていても、2~3日降り続けば梅雨の中休みなんてのがあって青空がのぞいて上手にバランスを取ってくれるものだが、今年に限っては中休みなしのロングラン興行になっている。
世の中には働き方改革の大合唱の声がこだましていて、中休み無しってのはそういう風潮に対する反動だったとしても極端すぎやしませんかね。
5月から6月にかけて鎌倉に人気のサーカス団がやって来て興行していったが、毎週1日は休みの日を設けていたっけ。
せめてそれくらい見習ってほしいものだよ。
このままじゃ、休みもロクに与えないブラック企業並みってことになりかねない。
東京地方は昨日の14日までの時点で18日間連続で日照時間が1日3時間未満の日が続いているそうな。
これは1961年に記録を取り始めて以来の最長記録なんだそうだ。
ちなみに東京都心の7月1日から14日までの日照時間は合計で5・4時間しかなく、これは平年のたった1割にしか当たらないというから、太陽を恋しがるのもあながちボクのわがままというわけでもないだろう。
1日平均にするとたったの24分にしかならない。
おまけに25度以上の夏日になる事さえまれで、7月だというのに掛け布団をしっかりかけて寝ないと寒くて寝られやしない。
毛布じゃ役に立たないのだから何をかいわんやである。
今朝も細かな雨が音もたてずにシトシト降り続いている。
昨日の空模様とまったく同じだ。
円覚寺の日曜説教坐禅会は朝9時の開始だったが、さすがは横田南嶺管長の法話のある日の出足は見事なもので、いつもと変わらず大方丈は善男善女であふれかえっていたが、「朝の日課の庭掃除が滞ってしまってねぇ…」と法話の枕に長雨を持ってくるほどである。
週間天気予報を見ても向こう一週間は傘と雲マークばかりが並び、太陽のマークは一つもない !
それにしても太陽が恋しい。
汗腺も閉じたままにしておくんじゃなくて全開にして全身をすっきりさせたい。
身体をじっくり干して、その上で身体の奥から絞らないと1年間に溜まった「毒素」が出て行ってくれないじゃないか。
梅雨は開けるんだろうね。
あのギラギラの太陽は戻って来るんだろうね…
見出し写真とこれは円覚寺・居士林の庭で異彩を放っていた植物
黒いのはタネらしい。実を覆っていた殻のようなものが花びらのように開き、中のタネを露出させているようだが、明るい深紅色がとても目を引く。初めて見る植物で、名札が付いていなかったので何という植物かは今のところ不明
ヤマユリは龍隠庵
ハスのつぼみも龍隠庵