たわわに実をつけたミニトマトが赤く熟して食べごろになってきて、いつ採り入れようかと楽しみにしていたのだ。
それが…
昨日の朝、ブログを書き終えてトマトを植えた鉢を見に行ってみると、鉢の周りに赤いトマトの真っ赤に熟した皮が散乱し、あろうことか中のタネまで落ちているではないか。
その数たるや10数個も ⁈
おのれ、一体、何者の仕業なのか。
鳥がトマトの皮とタネだけを残して柔らかな実の部分だけ食べていくだろうか。
確かに秋になれば皮をむいた渋柿を軒から吊るして干し柿づくりをすることがある。そういう時、どうやって知るのか分からないが、渋がすっかり抜けて甘く熟成するにしたがってメジロなどの野鳥がやってきて実を突っつきまわし、台無しにされてしまうことがある。
しかし、小さいとはいえミニトマトを一飲みに出来る野鳥の数は多くないだろう。
仮に鳥の仕業だとすれば皮を突っついて穴を開け、中の身を突っつくことになるのだろうが、だとすれば実が付いていた軸部分に皮の一部でも残っていてもよさそうだが、そういう痕跡は皆無だ。
しかも実とタネをより分けてタネだけ捨てていくなんて芸当が出来るとも思えない。
鳥犯行説には疑を抱く所以である。
となると犯行は四つ足の持ち主の仕業なのではあるまいかという仮説に行き着く。
可能性があるとすればタイワンリスとハクビシン。
タイワンリスには今年、夏みかんをかじられた。
奴の姿は時々見かける。臆病なくせにちょろちょろしているのだ。
奴らは前足で食べ物を拝むようにつかんで口までもっていき、モグモグやっている。
多分指先にはある程度の器用さを備えていることだろう。
皮を捨て、タネを口から吐き出すくらい朝飯前のような気がする。
一方のハクビシン。
これはボクは実際に見かけたことはないが、妻が2階のベランダから隣の家の屋根の上にちょこんと座っているのを見つけ、その時に目と目が合って「お互いにどぎまぎしちゃったのよ」などとのんきなことを言っていた。
やつもリス属ほどではないにしても前足くらい使えるのではないか。
隣の家の戸袋に棲みついている節があるのだ。
となると、わが家の2階のベランダに置いてあるミニトマトの出来具合は良く見えるはずなのだ。
タイワンリスにせよハクビシンにせよ、身体に羽が生えているわけでなし、わが家の2階ベランダへは空中を飛んでくるわけがない。
考えられるのはヤマボウシとカツラの木が2か所でベランダの壁に触れているから、奴らにとってのベーリング海峡は多分その2本の木のうちのいずれかの枝だろうと思う。
先ずはベーリング海峡封鎖作戦の立案と実行に取り掛からねば。
いずれにしても有効な対策を見出して防御しなければ、今年のミニトマトは奴らに食い荒らされてしまいかねない。
それにしても、もう何年もベランダでミニトマトを栽培していて、こういう被害に遭うのは初めてのことだ。
この天候不順で奴らの食糧事情にも何がしかの変化が生じているんだろうか。
だとすればとんだとばっちりで、何とも迷惑な話である。
何者かによって食い荒らされ、ミニトマトの皮とタネが散乱する2階ベランダの一角
青いうちはいいのだが、これが熟すと…