平方録

かくして1月の時間はゆっくり進む

今日はまだ1月22日である。
気分的には元旦から随分日にちが経っているように感じられ、明日か明後日には2月だろうにと思うんである。
しかるにまだ…、と言うわけ。
この時間感覚は1月に限って毎年のことで、なぜなのだろうかと訝るが、妻も同様に感じていて「1月は本当に長い!」というから、もしかしてわが家の空間だけ、特別にゆっくりと時間が流れてでもいるんだろうか。
それならそれで心構えしておくんだけれど、2月などはあっという間に過ぎてしまうのである。だとすると、時間というものは一定のものではなくて、まだら模様のようなものなんだろうか。

俗に楽しいことをしている時は時間が建つのが早く、単調なことを繰り返す日々は時間の進み方が遅い、という。
これは多くの人が感じるところだろう。
若かりしころ、デートのときなどは「時間よ止まれ」などと真剣に思ったものだが、思えば思うほどあっという間に時間が経って行ってしまい、サヨナラの時間はすぐにやって来てしまうのだ。
ジンルイはそういう切ない思いを重ねてきたのである。

地球上の誰にだって時間は平等で、1分は60秒だし、1時間は3600秒、1日は86400秒のはずである。
しかるにどうしてこういう差が生じるのだろう。それも毎年毎年…

毎日同じことを繰り返していると脳が時間を短くカウントしてしまうから、それなりの時間が経っているように感じるが、実はそれほど経ってはいないのだという風に説明する向きもある。
理屈はいろいろあるんだろうが、やはり3が日という存在が大きいんだろうか。
なぁ~んにもしないでいいし、昼間っからお酒も飲める。年末の忙しさの反動もあって、でれ~っとしていても差し支えない。
そういう日は365日の中でもそうざらにはない。と言うか、3が日だけなんじゃないか。ここいら辺りに時間軸を惑わせる鍵がありそうである。
1月が過ぎ去ってくれないと春が来てくれないんだよな。

横浜イングリッシュガーデンのバラのせん定作業は開始時期を早めたにもかかわらず、遅れ気味である。
河合伸之スーパーバイザーは「やや遅れ程度ですかね、問題ないです」と涼しい顔だが、中心になって作業しているガーデナーのK君は「途中でほかの作業が入り込んだりして、はかどってないです」と少々焦り気味である。
今は寒冷状態が続いているが、これが間もなく明けて暖かい日が続くようにでもなると、動植物はうごめき始める。バラだって例外なく、寝ぼけ眼でも目を覚ましかねない。
その前にせん定は終わらせておかなくてはならないのだ。

わが家もつるバラ3本と鉢植え6本が手つかずのままである。
何本かは昨年末に終わらせているのだが、正月休みに姫たちが泊まりに来たり、寒波がやって来たり…。2月初旬には終えたいので、そろそろ神輿を上げなくてはいけなくなってきた。
この際だから、時間の流れはもう少しだけゆっくりのままでもいいか。






バラのせん定作業は遅れ気味だが、足元ではスノードロップなどが咲き、春は着実に近づいて来ているのが分かる=横浜イングリッシュガーデン
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