冷たくてしかも強い雨が2日間も間断なく降り続いたあと…
スッキリとした青空の広がりを期待したのだが、菜種梅雨はそうした期待には目を向けてくれないようだ。
時折、薄日が差しかけるような気配はあるものの、直ぐに雲に隠れてしまう。
それでも雨降りの間よりも多少気温が上がったのがせめてもの慰めと言うべきか。
この2日間心配だったのは満開のサクラが強い雨に打たれて散ってしまいはしないかと言うこと。
まさに西行法師が詠んだ…
春風の花を散らすと見る夢は さめても胸のさわぐなりけり
この歌が脳裏をよぎり、やはり胸が「騒いだ」。
実際は西行法師が心配したような風ではなく雨で、雨脚は強かったものの、風が弱かったので花は何とか散らずに済んだようである。
わが家から見える東側の山懐には、数えてみたら十数本の山桜が咲いているのが見えていたが、遠目ながら持ちこたえているように見えていたので、多少の安堵感はあった。
菜種梅雨の束の間の小休止だろうという予感があったので、芽吹きの真っ最中にあるバラたちに虫害が出ないようにニームオイルを散布した後、近所の池と森の公園を散策してみた。
所々に早咲きのサクラの花びらが散り積もっていたが、大方のヤマザクラは森のあちこちで良く雨に耐え、白い塊を浮かび上がらせていてホッとする♪
今週、それも早めの内が最期の見ごろになるはずである。
そして、今年もまた在原業平が詠ったように 世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし の世界に浸れたことが嬉しい♪
以下は近所の池と森の公園にて
右端でカメラを構える人たちはカワセミを撮っている
いよいよ若い緑が燃え盛る番
吹き溜まりには1cmを超すボリュームで花びらが積もっている