平方録

修理の手技に満足す ♪

朝起きると、たいていの場合は「さあ!」って気分になるのだが、今朝は何だかまったく力が入らない。
南の空には三日月よりちょっと太った月が浮かび、東の空は既に白んできていて、昨日とは打って変わった良い天気が期待できそうだというのに…

昨日は寒い上に一日中弱い雨が降り続いていて、草取りの出ばなもくじかれ、家の中でじっとしていなければならなかった。
ったく気分が滅入る。
雨にたたられ、家に閉じ込められる日ってのは特に珍しい訳でもなく、年に何度もあるはずだが、それでもなお気分が滅入ると感じるのは、季節外れの寒さも一緒に連れてきていて心も体も縮こまってしまうからに他ならない。
ボクは気分屋なのだ。
太陽がサンサンと輝いていないと嫌なのだ。
まぁ、家で花を育てているから何日に一度かは天の恵みを受け入れるのもやぶさかではないが、シトシトと冷たいのは御免こうむりたい。

縮こまってばかりいられないので、一つだけ家の中で出来る作業をして気を紛らせはしたが、それが片付いてしまえばあとは薄暗い日で部屋の中はもっと暗く、本を読む気にさえならなかった。
おまけにうすら寒くてしょうがないので、まだ仕舞わないでいるガスストーブを弱く点けて過ごすという体たらくだ。
昨日はホントにひどい1日だった。

気を紛らせた作業というのは、お気に入りのアウトドア用の折り畳み椅子のキャンバス地に一部破れ目が出来てしまい、それが広がりつつあったのを修理したのだが、思いのほかうまく仕上がって、わが手技も捨てたもんじゃないじゃん! と一人悦に入ることとなった。
ボクは気に入ったものは修理をしてでも使うというのが好きで、何でも新しく買い替えればいいじゃんという風潮とは一線を画している。
長く使っているものには愛着っていうのが出てくるわけだし、たとえ武骨な修理跡が目に入るようであっても、モノを大切にする心というものの出窓のようなものとして、むしろ「つぎ当て」を誇りにしたって良いくらいだとさえ思っている。

破れたキャンバス地を繕うためのキャンバス地なんて手元にあるわけないから着古したGパンの一部を切り取って使った。
修理箇所に加わる負荷が分散するように工夫を凝らし、速乾性のボンドで張り付けて行ったのだが、出来上がりを見るとちょうどよいアクセントになって捨てたもんじゃないね。
今回はホントに上手に仕上がったのだ 。看板でも出そうかな ♪

椅子の支柱のてっぺん部分とキャンバス地の接点の角部分に破れ目が出来てしまい、どんどん広がっていたのだ

後から見た所

斜め上方向から

どうよ ♪

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