南西の風が吹いていたようだが今はそれも感じないほどで、昨日までと違って外気にもしびれるような冷たさはない。
今日は16度まで気温が上昇するらしいから、その片鱗がすでに表れているということだろう。
小雨に濡れながらベランダに出て見るとゴォ~ッという低い唸り声のような音が聞こえてくる。
ジェット戦闘機の爆音のようにも聞こえるが、空から降ってくる音ではなくて、地際からわいてくるように聞こえる。
強い風に引き起こされた波が岸辺に押し寄せている音だろう。
冬将軍も今日は骨休めということなのだろうか。
いっそのことこのまま北に帰ってもらっても一向に差支えはないのだけれど、面と向かってそんなことを言えば逆にムキになられて暴れられても困るので黙ってはいるが、とりあえずは鬼のいぬまの何とやらで、遅れているバラのせん定に精を出そうと思う。
雨上がりだと土の匂いが良く立って気持ちよくやれそうである。
昨日久しぶりに大先輩の知人のブログをのぞいてみた。
仕事で知り合った人で、丁々発止やり合った元警察官である。いわゆるデカで、それも人情味のとても豊かなデカだった。
御年84、5歳だと思うがブログを初めたのはボクよりず~っと早く、どうしてまたブログなんか? と冷やかし半分で聞いたら「ボケ防止だよ」と半分真顔で答えたのだった。
それもそのはずで、「JBK友の会」の会長を自認していたんである。
JBKは丈夫でボケずにコロリンコ――がそのココロで、今も会長でいるはずである。
ブログ開設を知ったのはかれこれ20年近くも前のことだから、随分長く続いているものだ。
とはいえ、毎日欠かさずという訳にはいかないようで、最近ではとぎれとぎれになっているようだが、さすがに大晦日と元旦はきちんとパソコンの前に坐ったらしい。
年越しそば
そばを食べた後
紅白歌合戦
唄を聞きながら 年をこす
なんとか 新年を 迎えられそう
元旦
おだやかな新年
孫から お年玉を もらう
そういう歳に なったんだ
長生きは するもの
元旦以降は音沙汰がなく、突如7日。
捻挫
ベッドの 乗り降りで
足首を ひねり 捻挫して しまったらしい
簡単には いかない
困った‼
そして昨日。
捻挫➁
痛みが 続く
なかなか治らない
知人はかつて五行詩をやっていたためだろうか、置かれた状況、時々の思いを巧まずして五行詩に載せているかのようで、それはそれで味わいのあるものになっている。
グダグダ書くよりよっぽどインパクトがある事もある。
饒舌というものの中には必ずといって良いほどウソや誇張が現れるものだ。
政治家の長広舌を思い浮かべればすぐに納得できることである。
ブログをのぞいて安心した。捻挫しちゃったようだけど元気らしい。
確か去年、ひ孫も生まれているはずだ。
ひ孫からお小遣いをもらうのはちょっと無理かもしれないが、お年玉をあげるくらいは頑張れそうじゃないの。
40代の初めに肺がんを宣告され、声帯をほぼ失いながらも当時の医療水準での難手術に耐え、そのかいあって仕事に復帰した不死鳥である。
復帰した後の仕事ぶりは目覚ましく、ちょうどその時期に相見まえたボクは立場は違うのだけれど、人生の先達として一種尊敬の念を抱いたものだ。
「負けてたまるか」という自著も出し、話題になった。
闘病を経ての復活は確かテレビドラマ仕立てにもなって放映されたはずである。
もう5年位前になるが、野菜作りや山野草を育てるのを生きがいにしていることを知って、横浜イングリッシュガーデンにご招待したことがある。
その時あれこれ説明したのだが、「前から花づくりは好きだったのかい? 当時そんなことは聞いたことないぞ」と言われ、「先輩だってそんな無駄口はたたかなかったじゃやないですか」と答えたが、後日のブログで「意外だった」という趣旨のことが記されていた。
よっぽどとんがって攻撃的な奴だと思われていたらしい。
横浜駅西口の狸小路の豚足屋を教えてもらったのも知人だし、ガーデンの後、しばらく行っていないというのでそこに立ち寄って豚の舌と尻尾で一杯やったのが今となっては良い思い出である。
ひ孫に小遣いをあげられる日まで、ぜひ元気でいてほしい。
わが家の「流鏑馬」は季節外れにもかかわらず、徐々に徐々に蕾を膨らませ、ついには花を大きく広げ始めた。香りがものすごく良いのもこの花の特徴である
数日前の開き始めの頃
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篠笛
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