何かを腹の奥底にしまい込んで、表面面ではニコニコと笑顔を作ってとりあえずは世界一の力持ちの、それも近年まれにみる粗暴で何をしでかすか分からないような男が殴りかかってくる前に、何とか言いくるめて当面の危機から逃れようという魂胆に違いないのだ。
そういう意味では時間稼ぎでもあるだろうし、生き残りをかけた大芝居を始めようって魂胆だろう。
とにかく粗暴な男の国とは話し合いがしたくてたまらなかったのだ。
相手は100キロでも200キロでも軽々とバーベルを持ち上げられる力持ちだが、片や若いくせにぶよぶよ太った棟梁の方は10キロだって持ち上げるのはアヤシイものだ。
それでもぶよぶよの棟梁がニコニコ顔を作って話し合いましょうやと言っているのは、いざとなれば自分にも力があるんだと信じ込んでいて、それを相手も認めているからこそちょっかいを出してきているはずで、いいぞいいぞ思うような展開になって来たぞと内心ほくそ笑んでいるはずなのだ。
まぁ、勘違いとかナントカはよくある話で、自分が見えなくなってしまうということは結構頻繁に周囲でも見かけることである。
一般的には特に気位ばかり高いような性格の持ち主にそうした勘違い野郎が多いようである。
四文字熟語に「夜郎自大」ってのがあるけど、まさにピッタリだ。
かつてどこかの新聞社の入社試験でこの熟語が出題されてその意味を問うたところ、「夜中に自分のイチモツを大きくさせて見惚れること」とかナントカと答案用紙に書き込んだ大バカ者がいたそうだが、
本来の夜郎自大の持つ意味と頓珍漢な答えの双方を併せ持っているのが太っちょの棟梁である。
一方で入社試験の解答者と同類項なのが此方の世界一の力持ちなのだが、如何せん力の使い方がまるで分っていないところは太っちょと似たり寄ったりなのである。
その2人が近くテーブルを挟んで話し合うと言うんだから「さぁお立合い! 」ってなもんで、かぶりつきで見物したいところだが、よくよく考えるとお互いがお互いのイチモツを見せっこするような光景を傍から見てたってどこが面白いのか、馬鹿馬鹿しいだけのような気がしてくる。
まぁ、話し合っている間だけは火遊びしないと太っちょも口にしているようだから、その一点において安心できるのがせめてもの利点だろうか。
しかし、裏を返せばその話し合いが決裂したらどうなるかってことは考えておく必要があって、もしお互いが「もし決裂したら」という思いを抱いているとすれば、2人だけで妙な妥協点を探りだしてきて、力持ちの方が「オレのところにさえ飛んでこなければOKだ」と言い、「そんな遠くまで飛ぶミサイルは作りません」と太っちょが約束すれば、肝心の核兵器保有を黙認しちゃうかも知れない。
ディールとかなんとか、交渉上手を誇っているらしいけど、なんてったって自分ファースト、自国ファーストの男なのだからやりかねないのだ。
そうなれば黙っちゃいないのが日本の右派の連中だろう。
すぐに核武装論を言い出し、東アジアに核兵器の槍ぶすまが並ぶことになるのだろうよ。
ま、ここは先の話で、当面は似た者同士が「自分のモノを見惚れる」方の〝夜郎自大ごっこ〟の行方に注目しようじゃないですか、お立合い!
瓢箪から駒ってことも十分にあるからね。
ン? 期待できない? だよなぁ~。
だとすると、決裂した後ってのはどういうことになるのさ。
何の手入れもしてないんだけど庭の片隅で毎年咲いてくれている
こちらも同じく健気なもんだ
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