昨日の早朝に今夏初めてのヒグラシのセミしぐれを聞いたのは故ないことではなかったようである。
雲が低く垂れこめていたし、今にも降りだしそうな雰囲気だったのだが、時間が経つにつれ、陽が昇るにつれて雲が薄くなっていき、やがて朝ごはんを食べるころには久しぶりの日差しが届くようになったのには、正直いって意外な感じがした。
そう言えば…と思い出したことがある。
日の出ころのセミしぐれはその日の好天が約束されている時に聞こえてくる――そんなことを耳にしたことがあるような気がする。
元よりおぼろな記憶だが、日の出のころのセミしぐれを起こすのはヒグラシで、この説が正しければヒグラシには天候の予知能力があって、特に晴れるかどうかの判断はゆるぎないものがあるんじゃないか ?
現に今朝はヒグラシの鳴き声はぴたりと止んだままである。
わずかに鳥のさえずりが遠くから聞こえてくるだけ…
そんなわけで、天気予報を信じて昨日はてっきり雨模様の一日だろうと思っていたのだが、思いがけない展開になったので、やっと自転車の試運転に出かけた ♪
何せ、自転車を漕ぐのはひと月ぶりだ。
久しぶりの感覚に、筋肉は特段悲鳴を上げるわけでもなくスムーズに動き、といったってたかだか20km余りを走って来たに過ぎないが、順調だった。
何より新しい自転車の動きのスムーズさがボクの動きを助けてくれた、というのは改めて言うまでもないことだが、いずれ梅雨明け後に実行に移そうと思っている初めての遠乗りが楽しみになってきた。
でも、ひとつだけ、誤算というか課題が残った。
暑かった ! それもムシムシとした暑さで、しかも風がほとんどなかったので身体に蒸し暑さがまとわりついてきてちょっと閉口した。
はっきり言うと体がまだ蒸し暑さに慣れていないということに尽きるが、まぁ体力も衰えていることだろうし、無理は禁物だと自重する気になった。
こんなことで熱中症にでもなって病院に担ぎ込まれるなんて真っ平御免だ。
気持ちは随分若いつもりでいるのだが、正直に自分の歳を言ってみろと言われれば、これはもう抗うことのできない「押しも押されぬ」ジジイ年齢なのだから仕方がない。
自転車も体も、ここしばらくは慣らし運転を重ねる必要がありそうである。
なに、直ぐに慣れてくるさ ♪
新しい愛車をまず、いつものホームコースである湘南海岸自転車道に案内することにした
その起点であり、かつては東洋のマイアミビーチとうたわれた片瀬西浜では大勢の人が浜に下りて水遊びに興じていた
奥に見えるのは人気の高い新江ノ島水族館で、ここから続く浜には海の家がずらっと立ち並ぶのだが、今夏の神奈川県の海水浴場はコロナ禍の影響でどこも閉鎖になってしまい、寂しい気もする
片瀬西浜の西隣の鵠沼海岸も大賑わい
久しぶりにのぞいた太陽の光に誘われて人がぞろぞろ這い出して来たって感じ
手前はビーチバレーコート
右端のテントは地引網の網元のテントで、客が地引網で引いた獲れたての魚を味わっていた
海水浴シーズンになると浜辺はゾーンに分けられ、海水浴客専用エリア、ジェットスキー専用海域、サーファー専用海域などに分けて不測の事故が起こらないようにし、さらに海水浴場エリアにはライフセーバーが常駐して監視しているが、今夏はそういう取り組みも無くなって野放し状態
浅いところで水遊びしている子供たちのところにサーフボードが突っ込んでくるなんて事故も起きかねない
さて、こちら砂浜と防砂林の間に伸びている1本のアスファルト道路が相模川河口まで延びている湘南海岸自転車道だが、ここひと月吹きまくっている10m前後の強風にあおられた砂があちらこちらで山を作り、自転車に乗ったままの走行は無理
幸いなことに風と一緒に降る雨のお陰で、いくら強い風でも濡れた砂を吹き飛ばすのには相当なエネルギーが必要と見えて、堆砂の量そのものは大量とはいいがたく、除砂作業が始まればスムーズにはかどるはずである
今は我慢するが、梅雨明けと同時にスムーズに走れるようにしてほしいものですな
江ノ島島内に立ち寄って湘南港岸壁まで行ったら、こんなに大勢の釣り客が…
密集中 !
富士山のてっぺんだけが薄っすらと見えた
♪♪♪~♪