曇りで雨が降ったりやんだりの予報だったが、まだ暗いうちに起きて見るとどうやら晴れているようだ。
やかんに湯を沸かしたり、歯を磨いたりしてパソコンの前に座ると、それでもまだ外は暗く、夜が明ける気配はあるものの"支配者"は依然として「闇」のままである。
ところが、そんな闇の奥からヒグラシの鳴き声が聞こえてきて、直ぐに蝉時雨となって行った。
ん? キミらは朝の日の光に反応して鳴き出すのかと思っていたが、時計でも持っていて、時刻を見ながら鳴き出すんだったっけ?
そう疑問に感じるくらい、周囲はまだ暗い。
いつの間に…と唖然とするくらい、日の出時刻が遅くなったものだ。
植木ゴミの回収日なので出しに行こうかなと思ったが、まだ闇の中では不審人物に見られたりしたら…
そんなわけもないだろうが、4時半を過ぎた頃になってようやく周囲の景色が浮かび始め、ごみ袋2つを持ってクリーンステーションまで往復してきた。
道路はまだ湿っていて、夜中にも雨が降ったようだ。
それにしても昨日はおかしな…と言うか、目まぐるしく天候の代わる一日だった。
朝の内から青空が一転掻き曇って暗くなったなと思う間もなく、天の底が抜けたような勢いで雨が落ちてきて、庭やベランダ、道路にたたきつける。
その雨が止まない内から日が射してきて…と思ったら突如、パタッと降りやんだり。
西の空に虹を探す暇もあらばこその早業で、せっかちこの上ない。
これが1~2時間おきに繰り返され、パトロールに出かけていたらパンツまでびしょ濡れにされていただろう。
もっとも、雨宿りできるものがあればそこに避難しさえすれば、何とかなったとは思うが…
ただ、海沿いには日陰はおろか雨をよけるようなものは何もない。
強いて挙げれば自転車道に沿って延々と続く松林の中に逃げ込むくらいだが、虫の餌食にされそうで通り抜けるくらいならいいが、しばらくじっとしているなんて出来るのかどうか…
結論は「出掛けないで良かった♪」。
しかも、雨になるたびに涼風が吹いたこと。
ただし、南寄りのしっかりした風で、ガラス戸を開けっぱなしにしておくと雨が吹きこんで床がびしょ濡れになるので慌てて締めてはいたが、雨が気温そのものを下げる効果を発揮したので部屋の中の温度も必然的に下げてくれ、その限りにおいては快適と言ってよかった。
かくして、ベランダのすぐ脇に置いたお気に入りのイスで雨脚のスゴサや床にたたきつける豪快な雨音を楽しみつつ読みかけの本を読み、飽きるとベッドに横たわりながらなお活字を追い、これが普段よりハカが言ったのは何よりだった♪
「晴"遊"雨読」をモットーにする不良ロージンには貴重な一日となったのでした♪
腰越漁港
出漁している船が多く、漁港はがらんとしていた