今朝も枕もとのラジオが設定時刻通りにスイッチが入り、いつものように午前4時のニュースを流し始めた。
それを暖かな布団の中でうつらうつらしながら聞き、5分間の最後にニューヨーク市場の値動きなど海外市況が流れ始めると勝手に腕が伸びてラジオのスイッチを切る。
そして渋々ではあるが布団のぬくもりに別れを告げ、決然としてベッドから降り、隣の部屋に移って暗闇の中でガスストーブの栓を手探りで開け、同じく手探りでスイッチボタンを押す。
「ボッ ! 」というガスに炎が点火する音を耳で確かめ、パジャマのままベランダに出る。
今朝は天頂より少し西に寄ったところに89%の欠けてゆく凸月が懸かっていて、昼間のように(…のわけないけど)ビックリするほど明るかった前日の月ほどではないものの、それでも自分の影が出来るほどの光量が降り注いでいる。
物音が何も聞こえてこないのは、冷え切った空気に触れた音がそのまま瞬間冷凍されるためだろうと勝手に想像する。
と言ったって、所詮は沖合を黒潮が舐めて通る南関東の話で、たかは知れている。今朝は昨日ほどの冷え込みはない。それが皮膚感覚。3~4℃だろうか。
部屋に戻る時に机の上の電気スタンドのスイッチを入れて、この段階で初めて部屋の中に明かりが灯る。
そしてベランダで冷え切った身体をガスストーブの前に投げ出す。それも出来るだけ身を屈め、全身にくまなく温風が当たるようにする。
体が芯まで暖まるのをジッと待つ間に今朝のブログは何を書こうかと考えたりする。
考えに集中しすぎると、時々アチチ ! と身をくねらす羽目に陥る。
時系列にどんどん進む。
アチチで我に返ると今度は着替え。パジャマを脱いでようやく服を着る。
そしてトイレで小用を足し、洗面所で歯を磨き、冷たい水で顔を洗う。
それでいよいよ机の前に座ってパソコンを立ち上げるのだ。
文章にするとこんなに文字を必要とするが、時計の文字盤で示せばたかだか15分から20分くらいの時間経過に過ぎない。
だからニュースを聞く5分間とその後ベッドから離れるまでの時間を加えても25~30分程度のものだろう、普段は。
従っていつもなら遅くたって4時半ころにはスタンバイできているって感じなのだ。
トコロガ…だ、パソコンが立ち上がった時点で何気なく目に入ったデジタル表示の文字盤に現れた数字は「5:01」。
?…?????
何でだよ。
いつも通りだったはずだからせいぜい「4;30」くらいで然るべきじゃないのかい。
読み違いというか、失われた時間というか…そういう物が存在しうるとすれば「どこよ ? 」と探してみる。
となると、ラジオのスイッチを切った後ベッドを降りるほんのわずかな時間がエアポケットにでも落ち込んだか、それともバミューダ海域の魔の三角地帯にでも紛れ込んでしまって時間だけ奪われたかのどちらかかもしれない。
タマシイが勝手に浮遊しに行ったかもしれないしな、バミューダの例の海域に。
それともシュンミンアカツキヲオボエズのアレに見事つかまってしまったのかしらん。
といったって、いくらなんでもまだ睦月も15日前だぜ。
一昔前なら成人式はまだ正月の一部のようなものだったはずだ。
春眠だなんて…
ひょっとしてボクの体内時計はもうすでに〝春の目覚め〟かも !?
意味が違うだろって ?
ふん !
昨日は珍しく銀ブラした
見出し写真は松屋で衝動買いしたポーランドのボヘミアングラスのワイングラス
ホコ天になる前に撮影した銀座本通りの街路樹のカツラ
この時期にこんなに葉っぱが付いているとは驚きだが、こんな状態だとオー・ヘンリーの名作「最後の一葉」は誕生しなかったろうなと思う