好天が続かない。
前日のあれだけ澄み切った青空が雲に邪魔されただけじゃなく、夕方から強い南風とともに雨が降り出し、今朝になっても衰えるどころかますます激しくなっているように思う。
東京のソメイヨシノの開花は昨日も見送られ、花につきものの春の嵐にならなかったのは幸いだが、これから先、遅ればせのサクラが満開のころ、またこういう春の嵐はやって来るに違いない。
春風の花を散らすと見る夢は さめても胸のさわぐなりけり
「西行法師は夢の中で何本ものサクラが一時に散り急ぐ光景に出くわして息を飲むが、夢の中の出来事と知って胸をなでおろす心を詠みつつ、実は落花の情景そのものに惹きつけられ、息を飲んでその美しさに没入する心を語っている」と歌人の大岡信は解説している。
満開のサクラが春風の吹く中を一斉に散る花吹雪の場面には何度か遭遇したことがあるが、渦中にいると、まるで別世界の音のない世界に紛れ込んだような、花びらのほかは何も見えなくなる得も言われぬ不思議な世界に放り込まれたような感覚に包まれる。
怪しいというか、幻想的というか…この世の出来事とはとても思えないくらいに「胸のさわぐなりけり」に見舞われる。
ことしはこの光景に出会えるだろうか。
今朝も続く春の嵐は、予報によれば正午頃までだという。
その後は晴れて気温も上がるそうだが、どこまで当たるのか。
関東では明日以降、大陸から招かざる黄砂も飛んでくるというから、嵐が過ぎ去った後にはうすぼんやりと黄色に霞んだ空気に覆われることになる。
そうなれば富士山は薄ぼんやりとしか見えず、開花したばかりのサクラの花びらにも黄砂が降りかかるんだろうな。
黄砂に汚れたソメイヨシノなんて…
散歩の途中でもうシャガが咲いているのを見つけた
ツボミもこんなに 5月とか6月に咲く花じゃなかったっけ
特別観察中のタラの芽
だいぶ膨らんできたが…
狙っているが、道端にあるので食べごろを手に入れられるかどうかわからない
サンシュユのような花が咲いていると思ったが、ちょっと違うらしい
グーグルレンズで調べたら「ダンコウバイ」という種らしい 初めて見た
庭のニリンソウが名前の通り、ちゃんと2輪揃って咲き始めた
清楚にして可憐
もうちょっと増えても差し支えないんだけど…
植えっぱなしの球根から芽を出し、勝手に咲いてくれたチューリップ
確かに以前、花びらに緑の筋が入るチューリップを植えたことがあり、その子孫のようだ♪