雨、雨、雨、雨、雨/曇り、晴れ/曇り、雨と続いて、さらに台風の接近もあっていつ晴れ間がのぞくのか、絶望的ですらある状況だったのだ。
蒔いた種はきれいに発芽してすくすくと育っていたが、いつまでも苗床に置いておくわけにはいかない。
苗床に植えっぱなしではヒョロヒョロとモヤシのように徒長しかねない心配があったのだ。
それで気をもんでいたら昼近くになって空が高くなってやや明るくなり、雨が止んだのだ。
雨が止んだら~♪
無料のお天気サイトで調べたら午後4時ころまでの3、4時間は止んだ状態が続くらしい。
翌日からは台風が秋雨前線を刺激するからまた雨が降り続く予報になっている。
だとすればチャンスは今しかない! 今でしょ!
そうと決断すれば後は一瀉千里だ。まるでバックグラウンドミュージックにハチャトリアンの「剣の舞」がかかったように、♪チャ~ンチャカチャカチャンチャンチャカチャカチャンチャン♪ と大車輪で作業を進めたんである。
あろうことか途中で育苗用のポリポッドが足らなくなってしまい、空模様を気にしながら慌ててホームセンターに買いに行くところなどは剣の舞ならぬテンテコ舞だったが…
例年なら終戦の日が過ぎた辺りに種を蒔くのだが、今年は夏の天候不順が続いたので種まき自体が1か月以上遅れていたのだ。
何とかやっつけたので帳尻は合いそうである。年内は難しいとしても年明けころには早い株が花を咲かせてくれるだろう。
寒ツバキに負けず、さしずめ寒パンジーってところだ。
ヤレヤレである。
移植を終えた苗の数は2種類で合計79本。
去年あたりから育てる苗の種類と数を減らしているのだ。
それまでは200苗前後を育てていた。ホームセンターで見かける花の苗が入った黒いザルのようなトレイ8個程度の量である。
もちろん自分の庭にすべてを植えるスペースはないから、よそ様に差し上げてきたのだが、それも面倒になったのだ。
第一猫の額のような敷地である。育苗スペースにだって苦労するのだ。
現役時代は忙しい時に忙しさの合間を縫ってやったものだが、苗床から根っこを痛めないように苗を取り出しポリポットに移し替えてゆく作業は丸1日続いたのだ。
振り返ってみれば随分と根気のいる作業をしていたものである。パワーは限りないくらいあったのだ。
それが時間が有り余るジジイになった途端、手抜きをするようになるというのも世の常なんだろうと思う。
ん? ボクだけか?
こうしてヒトは衰え、やがて朽ちてゆくのだ。何のことはない、自然の摂理に従うまでである。
苗床で健気に成長中なのだ
本葉も出そろって、幼稚園の年少組に入れそうである
兄弟たちと入園前の記念撮影
入園支援センターの佇まい
入園おめでとう!
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