この７社が核兵器を製造している２０の企業に合計１８９億ドル以上、日本円に換算して約１．９兆円もの投資や融資をしていたというベタ記事を新聞の片隅で見つけた。
へぇ～、さすがに生き馬の目を抜くような金融機関だ、抜け目なく投融資をして稼ぎまくっているねと拍手喝さいを送る人種ってのも存在するんだろう。
でもボクはとても拍手を送る気になんかなれませんナ。
むしろ唾棄すべき存在。もっと言えば存在自体を認めたくないね。無視。シカト……
日本に限っては７社で１．９兆円だが、世界中の３２２の金融機関から５３兆円もの資金が流れ込んでいたらしい。
ノーベル平和賞を受賞したICANとオランダの平和団体が２０１４年１月から１７年１０月までの間に米英仏などの核兵器製造会社２０社への投融資状況を調べて判明したそうである。
「へぇ～」っとため息が漏れる巨額さではないか。
何より、２０社が扱ってるのは「死の商品」でっせ ‼
まぁ、金貸しに向かって倫理なんか説く気も、倫理観に基づいた行動原理というようなものを期待する気持ちもサラサラないから、普通だったらシカトして、だんまりを決め込んで見て見ぬふりをするところだけれど、こうやって「エッ！ 」と息を吞み込むような大金が注ぎ込まれていた事実を目の前に突きつけられると、ちょっと立ち止まって考え込まざるを得ない。
他にだって儲け口はいくらでもあるだろうよ。よりによって核兵器製造会社を選ぶ理由は何なのサって問い返したくなってしまう。
こんなことだと北の坊やに向かって「お前、さっさと核兵器捨てろよ！ 。さもないとひどい目に遭わせるからな」などと脅しをかける根拠だって怪しいものになっちゃうんじゃないの？
地銀の千葉銀行は「核兵器製造会社と認識していなかったので、早速撤退します」とかなんとか言ってるようだけど、そんないい加減な調査で顧客が預けた大切なお金を投資や融資に使っていたんですかい、と逆に呆れてしまう。
下手クソな言い訳で、こちらが恥ずかしくなるくらいだ。底が割れたね。
それ以外のところははっきり「大量破壊兵器製造会社」を認識し、理解して金を出しているに違いない。
古今東西、金貸しの悪行は文学や演劇には常連客のごとく、ほかにも様々に語られてきてなお語り尽くされることがない。そういう存在なのだよ金貸ってのは。
ボクの家が使っているメガバンクも含まれている。こんなこと知らなければ何事も無いんだが、知ってしまうと落ち着かない気分なのだ。
ボクが預けているお金の一部が大量破壊兵器製造にかかわる資金として使われていたことになる。こんな気持ちの悪い、気分の悪いことが他にありますかってんだ。
マンサク２種＝横浜イングリッシュガーデン
