強い雨と風がすっかり収まり、曙の空にしきりとホトトギスの甲高い鳴き声が響いている。
「いやぁ~、それにしてもひどい嵐だったな」
「生きた心地がしなかったね」
「どうやら無事だったようだね」
「あやうく吹き飛ばされそうになり、枝にしがみついていたけど全身ずぶぬれだ」
「台風1号かと思ったら台風はまだ南の海上にいて、これから北上してくるらしいから、昨日の嵐は単なる低気圧なんだって」
「ということは、これからが本番の嵐がやって来るってこと?」
「まぁそういうことだけど、本州の南の海上を通過するらしいから、もしかしたらそれほどひどいことにはならないかも」
「そうだといいけど…。一難去ってまた一難ってことか…」
ホトトギスの今朝の饒舌を翻訳すると、こんなところじゃないか。
しかし、彼ら彼女らはもっとずぅ~っと気楽なはずなんだが…
なぜって、南の方から繁殖のために渡ってきて卵を産むわけだけど、自分では育てず、あろうことかウグイスの巣に産み付け、卵を温めて孵化させ、巣立ちまでウグイス任せというんだからいい気なものだ。
"育児放棄"もここに極まれりで、自分たちは楽しく遊び惚けているのだからノー天気な極楽とんぼももいい所。
日本人が古の昔から親しんできたウグイスとホトトギスにこんなエピソードが横たわっているとは、何の因果か知らないが、自然界というところは不思議な所である。
ベランダのプランターで育てているナスが1本、強風で倒れていた。
幹や枝など折れてはいないので事なきを得たが、ヤレヤレな気分。
まだ庭には出ていないが、ベランダから下を見たらほとんどのバラの花は吹き飛ばされて地面は花びらで雪化粧したように白く見える。
ほとんどの品種が盛りを過ぎていたのがせめてもの慰めで、あきらめもつこうと言うもの。
今年は一部の品種を除き例年になくきれいに咲いていたので、総括すると「満足♪」の部類に入るだろう。
あとは一部の品種の2番花や3番花を楽しみつつ、秋のシーズンを待つことになる。
わが家の一角では山の神が大事にしている八重のドクダミが花盛り
東側のフェンスのつるバラと八重のドクダミ
薄紫のアジサイと十字形をしたポピュラーなドクダミ
花の色がどう移ろっていくのか楽しみ
名前はあるんだろうけど…
青いアジサイと言えば明月院ブルーを思い浮かべるが…
これは「霧島の恵」
花は小降りになるが、秋にも咲く
カツラの木の下でホタルブクロのつぼみが膨らんでいる
バラが終わると毎年ホタルブクロの花がゆらゆら風に揺れる♪
背景が青い空だとピンクの花がもっと引き立つのだが…
天がプレゼントしてくれた実生のつるバラがカツラの木に登っている♪