スマホのアラームで目が覚めた。
午前4時。
あれっ? ラジオがニュースを流していないけどどうしちゃったんだ?
どうやら電池切れで無言の行に入ったらしい。別の言い方ではストライキ、もしくはサボタージュ。
昨夜は毛布を体に巻き付けて、切り分ける前の一本巻きの海苔巻き状態になって寝た。
寝返りを打つたびに毛布がはがれていては風邪をひくのは必定と思ったから。
お陰で朝までぐっすり眠れたが、海苔巻きの外に出ていた半袖の腕は冷えて肌寒かった。
薄い掛け布団を引っ張り出した方が良かったかもしれない。
でも翌日は、例年ならセミの鳴き声がかまびすしく、暑さにうだる終戦記念日だぜ、いくら何でも…そう思ってやめておいた。
線状降水帯が現れて大雨になっている地方ほどではないが、南関東も12日の午後から雨になった。
以来、止む間こそあれ、地面の乾く暇もない。
どこまで続くぬかるみぞ。おいっガース、お前が悪いんだ。
今朝4時に起きてスマホの気象情報で地元の気温を見たら19.1℃!
いくら何でも…と思って温度計の付いたデジタル時計をベランダに出して計ってみると午前5時で20.1℃だった。
20℃こそあるが、盛夏の夏にこんな気温は記憶にない。
それでも室内は25℃あったから何とか‶制服〟の短パンは維持できたものの、半袖のTシャツだけでは寒くてかなわず、Tシャツの上に長袖のシャツを羽織って何とかしのいでいる。
何より気持ちが凍えてきそうだ。
今日は大雨になるという。
しかも雨は水曜日まで続くとのご託宣だ。
うんざりしてくる。
テレビの気象解説では真夏の長雨の原因を「前線が出来て停滞しているから」としか説明しない。
梅雨が明けて盛夏が続いていたこの時期になぜ急に前線が現れたのか…の説明がない。
例年、太平洋高気圧が衰え、大陸の高気圧が張り出してくることによっておこる秋雨前線が突如始まっちまったとでも言いたいんだろうか。
唯一、真っ昼間の情報番組に出てきた気象予報士が北半球で偏西風の蛇行が起きていて、黄海から朝鮮半島上空辺りで偏西風が南に大きくたわんだ所に大陸の冷えた空気が入り込んできていることによって、日本列島上空が太平洋高気圧の暖かい空気と大陸からの冷たい空気のせめぎあいの場所になってしまっているために前線が出来ているのだ、と解説していた。
故に季節的な要因によるものではなく、異常現象の一つだと言いたいらしい。
なるほど…
とすると、ヒト由来の温暖化が真犯人ってことになるのか。
その偏西風の蛇行は欧州にも現れていて、イタリア・シシリー島では48.8℃という信じられない高温を記録したし、ギリシャもまた然り。
熱波のせいで山火事が頻発しているとか。
少し前にはドイツが大雨に見舞われて川の氾濫などで犠牲者が出るなど大きな被害に見舞われた。
地球上の大気の流れがちょっと乱れるだけで、かくも様々な尋常ならざる現象がもたらされ、さまざまな被害が生じるもののようである。
異常気象の行き着く先は…?
米を始め農作物は実りの秋を控えて今は成長を続ける真っ最中だろ?
人的被害はもちろん心配だが、農作物に影響は出ないんだろうか。
夏は夏らしく暑さにうだるのが一番いいに決まっている。
ボクの夏を返してくれっ!
(見出し写真はパソコンの前に並べている左から、北海道土産のヒグマの彫り物、姫が小3の時に折ってくれた真っ赤な折り鶴、USBメモリーを仕込んだガンダム)