まだ暗い朝、ガスストーブに火を点けてパソコン開いてブログを開いたところ妙なものにアクセスが集まっていて「?」と思った。
今年1月21日付けの「オリオン舞たち スバルはさざめく ♪」というタイトルの一文で、オリオン座の1等星のペテルギウスが暗くなってしまい、ひょとして超新星爆発が起きれば人類滅亡だってあり得る…と心配している内容だった。
オリオン座と言えば映画館の名前に使われるなど、かつては輝ける娯楽の殿堂中のスター的存在でもあったし、現に長野市のオリオン座は本物同様に減光気味ではあっても今もなお現役で光を発しているやに聞く。
近年では寅さんの50作目が公開された時は寅さんファンとオリオン座ファンが大勢詰めかけ、まさに往時の隆盛を彷彿させる光景が出現したらしい。
いやいや、こんな話ではなかった。夜空に輝くオリオン座に話を戻さねば。
オリオンこそ冬の星座の代名詞だが、わけてもオリオン座のペテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンの1等星で作る「冬の大三角形」は見事の一言に尽きる。
この記事にアクセスが集中していたのでベランダに出て夜明けにはまだ間のある空を見上げてみた。
晩秋から初冬への今の時期の午前4時半過ぎの位置はちょうど真南から40度近く西に傾いた辺りにオリオンが光り、南天にかけて大三角形が大きく展開していた。
今朝は快晴で雲一つなく、その分の放射冷却もだいぶ進んでいるようで冷え込みが始まっている。まさに主役登場の舞台はそろってきているといえるだろう。
暗くなり始めているペテルギウスはその後どうなったのか? それが問題だ。
結論から言うと、相変わらず暗い。
1月と比べると暗さに変化があったのかどうか、素人目には判別がつきかねるが、印象的には暗さは増しているんじゃないかと思えるほど。
斜め下に見えるシリウスがひときわ明るい星だってこともあり、その対比でみるからか余計頼りない。
このままどんどん暗くなり、やがて超新星爆発…そして人類滅亡…
まっ、そんな深刻なことにはならないだろうというところまで、前回のブログには書いたが、相変わらずの暗さにこちらの気分も暗くなる。
で、ネットで「ペテルギウスその後」って文学的表現 ? を使って入力して見たら、出てくるもんですねぇ。
ある天文情報まとめサイトなるものがあって「ペテルギウスの現在の状況と今年中に爆発する可能性」としてちゃんとまとめてくれていた。
それによると、たったいま爆発するかもしれないし、我々が生きている間は爆発しないかもしれない…要するに分からないが、仮に爆発しても640光年の距離があるから影響を受けるとしても640年後の子孫たちである、と。
んっ ? ちょっと待てよ。もし639年前に爆発してるとしたらどうなるのサ ?
来年が…??????¿????
まっ、あまり深く考えず2020年を起点に640年を遡ってみると、1380年辺りの日本は室町時代で金閣寺を建てた3代将軍足利義満のころだ。
仮にボクの何代か前の先祖が義満だったとしたって、はるか昔過ぎてまるで現実感に乏しい。
想像の埒外にあることが良く分かるし、640年後の子孫のことなんてとても手が回らないね。
てなわけで、悠久の宇宙に目を向け、あれこれ想像してみるのも悪くはないが、どう考えたってそのスケールについていけない。
ボクらのできることと言えば、10年とか20年先、せいぜい100年先の地球環境に責任を持ってこの青く美しい星の環境を守って行かなきゃならないってことくらいだろう。
悠久の時間軸に寿命の短いヒトが対抗するにはバトンをつないでいくしかないものね。