北鎌倉の明月院に行ってみる。
この臨済宗建長寺派の古刹は「明月院ブルー」で名高いアジサイの名所で、アジサイのシーズンには横須賀線の北鎌倉駅から明月院までの約10分ほどの道のりが明月院に向かう人でぎっしり埋まるほどの人気スポットである。
しかしアジサイばかりではなく、秋はモミジもきれいなところなのだ。
例年、鎌倉の紅葉は12月10日前後が見ごろのピークとなる。
今年の紅葉狩りは11月下旬に行った獅子舞の谷に続いて2か所目だが、盛りは過ぎているようだった。
月曜日から3日間は天候がすぐれなかったし、それ以前は強風が吹き荒れたりしていて紅葉狩りの雰囲気でもなかったし、時期的にも「あともう少し」という気持ちもあったのだ。
なかなかドンピシャリとタイミングは合わない。
とは言え、やはりここの紅葉はきれいで裏切らないし、それなりに楽しめたのでよかった。
拝観料500円を払って境内に入るとまず目に飛び込んでくる光景
入り口付近は黄葉で黄色の世界が広がる
境内の奥へ進み本堂の丸窓から内庭を望む この寺に来ると「一応撮っておこう」という気にさせるスポットではある
平日とは言え、観光客の姿はそこそこにあって丸窓撮影の順番を待つため15分並ばなければならなかった
ボクが撮り終わって振り返ったら順番待ちの行列はさらに長く伸びていたから30分近く待たされる人もいたことだろう
普段は入れない内庭に別料金の500円を払って本堂横から入るとすぐに燃えるモミジが出迎えてくれる
ここから先は余計な言葉や説明のいらない世界になる
内庭から見た本堂と丸窓
「コラッ、邪魔だ、どけっ!」とののしられるのを覚悟で丸窓を撮る
真っ赤っか!
内庭は奥が深い
亀も築山に登る
この内庭の奥はショウブ田になっていてアジサイの季節の直前にも公開されハナショウブなどが見事である
はるか先に本堂と丸窓が見える
(この先の写真は内庭を出た境内あちこちの紅葉)
この真っ赤に染まったモミジの花を見るたびに思い出す漢詩がある
杜牧の『山行』で「遠く寒山に上れば石径斜めなり 白雲生ずる処人家有り 車を停めて坐(そぞろ)に愛す楓林の晩(くれ) 霜葉は二月の花より紅なり」
最後の「黄葉した葉は春の桃の花よりも赤い」という一節の印象がボクには鮮烈なのである
本堂の屋根
やはり自然が作り出す景色は魅力的である♪