ワガハイとしたことが特段気にも止めていなかったのだが、例のすったもんだの消費税の軽減税率の適用範囲を巡って、ゆゆしき事態になりそうなのだ。
最近、喫茶店代わりに利用頻度が上がってきている立ち飲み屋の軽減税率問題である。
軽減税率が適用されない可能性が大なんである。
軽減税率そのものがふざけた存在なのだが、わけても立ち飲みを除外する理由がふざけている。
そもそも「テーブルやいすがなければ外食に当たらない」から軽減税率の対象になるんだそうだが、そこで安心してはいけないようなのだ。
何と、返却の必要のある食器に盛られると「その場での飲食を前提に提供される」外食になってしまい、8%で済むはずのところを10%の税率を支払わなければならなくなるというわけで、オセロのように一瞬にしてシロがクロになってしまうんである。
でも「持ち帰りが可能な状態で販売される」と8%の軽減税率が適用されるんだそうだ。
なんのこっちゃ? と言いたい。
ガラスのジョッキになみなみと注がれたビールを飲むと軽減税率が適用されなくなり、これが紙コップに注がれて出てくると軽減税率が適用されるという塩梅である。
何のことはない、味気なさを押しつけて楽しみを奪い、おまけに、どんどんゴミを出しましょう、資源を浪費しましょう、というわけである。
紙コップに入れられて出される熱燗なんて飲めますか、ご同輩!
そもそも、手元不如意だけれども1日の労働の後に、家族のため一生懸命鞭うった身体に、慰め程度でも慰労の意味を込めてしみじみとアルコールを流し込んであげて明日の活力にしたい、というささやかにしていじらしい行為が立ち飲み屋の暖簾をくぐり、ちょいと一杯ひっかけるという行為なんである。
それをなんでぇ。
そんな労働者のささやかな楽しみも分からねぇで、よくご政道が務まるもんでぇ。悪代官さながらじゃぁねぇか。
おっと、おれっちは労働市場から退場した隠居だが、手元不如意はおんなじよ。
ささやかなローゴの楽しみの一つてぇもんだ。
銀座や赤坂の高級なんとかなんかにゃぁ行けねえのよ。そういう労働者や隠居はゴマンといるのさ。
税金ふんだくるんなら金持狙えってんだよ。たっぷり持ってんだから。貧乏人狙うなんざぁ、弱い者いじめそのものじゃぁねえかい。
器が小いせえなぁ。やることがみみっちいぜ。
立ち飲みのことばかり書いたが、立ち食いそばの類だって労働者には貴重なエネルギー源だぜ。
これも軽減税率から除外されそうな雲行きだっていうじゃぁねぇか。
500円にも満たない金で午後も日本経済を支えようっていう、涙ぐましも健気な労働者の懐を狙って余計な税金取ろうなんざぁ、ニンピ人の類だぜ。
なにも立ち飲み・立ち食いのことだけ言ってるわけじゃぁないんだぜ。
わずか2%のことで四の五の言ってるんじゃぁねぇんだ。
ご政道っていうのは、弱きを助け、強きをくじくのが真っ当ってぇもんじゃぁねぇのかい。
間違っても大企業優先の弱きをくじくような事が有っちゃぁならねぇって言いてぇんでぇ ! 分かるけぇ!!
まぁ、歴代のお代官が大切に守ってきた「掟」を、カクギケッテイとかいう密室の身内だけの話し合いでいとも簡単に破り捨ててしまう輩だ。
言っても通じないだろうが、やりたい放題はいつまで続くんだろうねぇ。
立春に飾ったわが家の雛人形。
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