鎌倉や湘南、三浦半島地域でコナラやシイ・カシ類の木々が立ち枯れる「ナラ枯れ」と呼ばれる被害が目立ち始めているらしい。
原因は樹幹に侵入したカシノナガキクイムシが媒介するナラ菌に感染することで引き起こされる病気で、菌が繁殖すると水を吸い上げる機能を阻害して枯らしてしまうのだという。
樹木の伝染病で、鎌倉では2017年ごろから被害が目立つようになり、当初は市内北東部の二階堂や十二所が流行地だったが今は市の西側にも伝染して広大な緑が残る広町緑地でも立ち枯れがちらほら目立つようになってきた。
そう言えば、今年2月にウグイスの初鳴きを求めて広町の森を散策しているとスダジイの大木に注意書きがぶら下げられていて「ナラ菌に感染している云々」と書かれていたのをチラッと見かけたのを思い出した。
確か、急に倒れてくることがあるかもしれないので注意しろトカナントカ…とも書かれていたような気がする。
幹の表面は樹皮に覆われているから見た目ではなかなか分からないが、内部で水の流れが断たれているということになれば、まさに内部の空洞化を意味するわけで、強い風でも吹き荒れた後などは注意が必要だろう。
シイ・カシは森のヌシのような大木にまで育つものもあるからそんな大木が狙われでもしたら大損失ではないか。
アニメの「となりのトトロ」に出てくる巨木は確かスダジイか何かじゃなかったっけ。
ズバリそうじゃなくても、その類の木だと思う。
そういうヌシのような巨木がバタバタ倒されてしまっては物語も何もあったものじゃない。
人間がコロナによって脅かされている一方で、森に分けいれば「ナラ枯れ」という樹木の大敵が猛威を振るっている…
命あるものを取り巻く地球環境の厳しさを思わずにはいられない。
ところで今日も北から強くて冷たい風が吹き付け、太陽は顔も出さず雨模様の1日になるらしい。
これで3日連続だ。
夏のままでいればいいものを…秋晴れって言うのも案外、難産なんだねぇ。
(見出し写真はバラのアーチに絡めたクレマチス「ロウグチ」 つるバラは秋には咲いてくれないがクレマチスは元気 でも日照不足は否めない)