51年間腕にはめていた時計の調子が悪くなり、銀座まで出かけてきた。
越し方、4丁目にあるメーカーのショーウインドー店で何年かおきにオーバーホールしてもらってきていたが、コロナ禍もあって間隔があいているうちに具合が悪くなった。
何せ半世紀を過ぎた時計だからアンティーク扱いで、「もう部品が残っていませんから、修理できない場合もございます。その場合はオーバーホール代金は頂きませんが、動かないままのご返却となりますのでご了承ください」と言われた。
そういう場合はやむを得ないが、金属製の部品がそうやすやすと壊れるわけがない、というのがボクの素人考え。
しかも、今作られている工業製品だと、ニッポンのモノづくりもかなり怪しくなっている…と思わせるような不祥事があらゆる業種で表面化しているが、1970年代のモノづくりはそんな無責任なものであるはずがない。
特にスイスを追い抜いた時計作りでは、職人たちは誇りを胸に、品質の鬼となって正確無比でしかもめったなことでは故障しない時計を世界に送り出していたはずだから、なおさらである。
仕上がりには年末か年明けまでかかるという。
なるほど、骨とう品的時計ともなると時間のかけ具合や難易度が異なるのだな…と一瞬思ったが、たぶん、人手不足だろう。
どこの業界も昨今の人手不足は深刻化しているが、ましてや育成に時間のかかる精密機械づくりの職人も例外ではないのだろう。
いずれにしても、門前払いを食うこともなく分解修理を引き受けてくれたことは幸いだった。
加えて修理代にもびっくりさせられた。何と通常の時計に比べてほぼ2倍もするのだ。
そこそこの新品時計が買える値段である。
でもそんなことはしない。
何せボクの腕時計は結婚前に山の神からプレゼントされたもので、以来ボクの腕に巻き付いてきた体の一部と言ってよく、そんじょそこらの古時計とはわけが違う、付加価値の高い世界で唯一無二の時計なのである♪
JR新橋駅で降りて銀座の本通りに到着 相変わらず隣の大陸からの観光客が多い
アップルは8丁目に移転してたんだ
道を挟んで反対側は資生堂 欧米系のインバウンドがこのディスプレーの写真を撮っていた
鳩居堂の店内はこれまた欧米系のインバウンドでいっぱい
4丁目交差点 左手のビルが目的地
赤とんぼ 羽をとったらトンガラシ♬という歌があったな
月曜日の昼時の4丁目交差点は人が少なかった
店内から行き交う人々を見る
時計を預け、日本橋まで歩き老舗デパート裏手のアナゴ屋を目指す
アナゴの箱飯(中箱) 煮アナゴと焼きアナゴが並んでいる
そうだ屋上に行ってみよう! デパ地下より"デパ上"の方が気持ちよさそうだし♪
期待外れ
申し訳程度にローズガーデンなんてものをこしらえていたが…
初夏ならもう少し見栄えが良かったかもな
本格的な秋バラシーズンはこれからだし…
やがてこの無粋な高速道路も姿を消すそうだが…
橋の真ん中には「日本国道路原票」が埋め込まれている
いくらオリンピックのためとはいえ、こんな無粋なことをだれが許したんだ?
もう一軒の老舗百貨店の屋上に行ってみる
ちょっとした森が出現していて、そこそこのオアシスになっている
足元にはキキョウが咲いていた
1階ホールのモニュメント「天女像」
JR新日本橋駅から横須賀線に乗って帰る