わが家ではかれこれ10年くらいミニトマトを2階のプランターで栽培している。
毎年7、8本を栽培する程度だが、最盛期になれば毎朝片手に余るほどの収穫があって朝の食卓にとても重宝している。
ボクは元来〝花より団子派〟ではなく、野菜など見向きもしないで花を咲かせたい「純粋・花咲爺」を自認してきたので、野菜栽培には縁がないのだが、ミニトマトだけは食卓に花が咲いたように彩を添えてくれるし、そもそも新鮮なトマトはミニであっても美味しいので例外なのだ ♪
しかも、ボクの栽培法は最初にたっぷり肥料を施した後は脇芽を掻くだけで、あとは何もしないでも次から次へと成果物を届けてくれるのだから、こんな楽チンなことはない。
今年も農協の直売所でノーブランドの苗を1本だけ90円(たぶん)で買ってきたほか、出来心というか気まぐれというか、たまたま出かけたホームセンターの園芸売り場に並んでいた1本300円超もするブランド苗を2本も衝動買いしてしまった。
その名も「純あま」と「とってもアイコ」の2本。
農協で1本しか買わなかったのは、成長につれて伸びてくる脇芽を掻いたら、その脇芽をそのまま土に挿しておけばぐんぐん成長して実を付けてくれるから、たくさん買い込む必要なんて全くないのだ。
今年はこの脇芽の切り口を湿らせた脱脂綿にくるんで山形の友人宅にも届けたら、ちゃんと活着してすくすく元気に成長しているという。
ヒトのクローンを生み出すにはあれやこれや倫理上の問題やら何やらあって難しいが、ミニトマトのクローンを増やすには何の問題もないのだ。
かくしてわが庭の片隅には何本かのクローンが成長中で、いずれくたびれてきた株と交代してもらおうと思っている。
ところが…好事魔多し…
数週間前に、あろうことかブランド品種の「とってもアイコ」の実が赤く熟してきたと思ったら、なんと先端だけが丸く黒く変色(見出し写真)してしまう被害が続発した。
途方に暮れるというのはこのことで、サァ収穫という段になって軒並みこうなってしまうのだ。
何のためにわざわざブランド品を買ってきたのさ。
途方に暮れかけていたら、たまたまブロ友さんが同じ現象のことを書いていて、なんと「尻腐れ病」というれっきとした名前を持つ生理障害の一種だそうで、原因は石灰不足からくるカルシウム不足なんだと。
ヒトの世界にもカルシウム不足からくるコツソショウショウなる病があるが、生き物の世界の共通現象としてカルシウム不足は障害を来すものらしい。
で、ネットで調べた対策には➀植える際に苦土石灰を施す➁追肥でチッソ分が増えないようにする➂水の与えすぎ、または乾燥のさせ過ぎに注意ーなどとあった。
そこでボクがこれなら簡単だと思ったのが、実の付いた房の反対側にある葉枝を取り除く―という手品かおまじないのような方法が示されていて、ヘェ~ ! と思ったものだ。
第一お金も手間もかからないのがいい。
この〝おまじない〟は見事に効きました。効果は抜群で、ただ反対側の枝を払っただけなのに、それ以降、尻腐れなどと言う恥ずかしい名前の現象はピタリと止んだのでありました。
葉を落とすことによって葉に流れていた分のカルシウムを実の方に補給できるんだそうな。
正にこんなおまじない程度のことでホンマかいなと思うが、論より証拠 ♪
以来被害は皆無なのであります ♪
てなわけで、まずはメデタシ メデタシなのでありました。
実のなる枝と正反対の側にある葉列を取り除いただけで見出し写真にあるような尻腐れ症状は見事に消え去った
ほら、こんなに元気
ノーブランド品種はもともと雑草のように元気 ♪
実は味はこっちの方が甘いんだな、これが…
今朝 5:20の東の空
これはこれできれいだけれど、一点の曇りもない青い空をバックに昇る朝日が見たいっ !