平方録

みんな早く復活しておくれよ!

ボケ防止にでもなるかなと思って始めたブログだが、4年も経つと人様のブログを覗くうちヘェ~と認識を新たにさせられたり、感心させられたり、痛く共感させられたり、飛び切り上手な写真にため息をついたり、自分の知らない世界をのぞかせてくれるお気に入りのブログというものがいくつか存在するようになった。

新聞にじっくり目を通した後、こうしたブログを開くのをいわば日課にしているのだが、このところ立て続けに異変と感じられることが続いている。
楽しみにしているのに更新されない日々が続いているのだ。
それも1つ2つではない。4つも5つもなのだ。
……!?

理由が分からないから、未更新状態が何日も続くと「どうしちゃったんだろう」と心配になってくるから不思議と言えば不思議である。
第一会ったことも無い人だし、どんな人なのかも正直言って分からないのだから。
ただただブログに書かれている文章を拝読しながら、考え方やモノの見方、あるいは経験と言ったものや喜怒哀楽の表出に接して思わずひざを打ったり、「ヘェ~」「ホォ~」とうならされているに過ぎない存在なのだ。
そういう関係だから相手がどうなろうと知ったことじゃァないのだが、心配する心は正直で、今日こそ復活しているんじゃないかと件のブログを開いてみて未更新が続いているようだとさらに心配が募るという塩梅なのだ。

ボクと住む世界を異にする神父のブログが何の断りもなく停まってしまったなと思っていたら、数日後のある日更新されていて、それは娘さんが代筆したものだが「とうさんは〇月〇日の夜半に脳梗塞で緊急搬送され、現在一生懸命治療とリハビリに励んでいます。〇日経った今でも、まだ状態は安定しませんが…」云々と一大事が起きたことを知らせてくれた。
倒れる直前のブログには同僚のベトナム人神父からベトナムの教会巡りの旅に誘われていてそれに悩んでいることが書かれていたので、その落差の大きさにびっくりしたりもしたのである。
まぁ現代医学の進歩は目を見張るものがあり、この神父さんも遅からず復活することだろう。
娘さんによればこの経験をブログに綴りたいと語っているようだから、それを楽しみにするとしよう。

琵琶湖の西岸に暮らし、いつも考え抜かれ、計算し尽くされた構図でスキのない色彩の妙まで見せてくれる写真を掲げ、写真に負けずに味わい深い文章を添えていた女性がやはり突如更新を絶った。
どうしたんだろうと心配していると、10日後に青空に映えるピンク色のサクラのアップの写真と「ストレッチャーに乗せられて手術室に向かう私に『頑張って!! 待ってるからね』と笑顔の妹…」という一文が添えられ、大きな手術を受けたことを知った。
サクラの写真は退院の日に病院からの帰り道に立ち寄った公園で撮影されたもので、術後の経過が良いことが書き添えられていた。
振り返ってみれば10日前の入院直前のブログには「春が来て暖かくなったら 今年はね また 行きたいところが たくさんあるよ 私の頭の中は もう春色でいっぱい!!」と手術がうまくいきますようにという願いを込めた文章が掲げられていたのだ。
そんなことは知る由もなかったけれど、願い通りに第一関門はクリアできたのは良かった。

同じく北海道の報道カメラマン氏も入院手術を受けたことを綴っていた。
別の博学で多趣味を感じさせ、凡人には足元にも及ばないような経験を積み重ねている女性がかつて、入浴中にクモ膜下出血で倒れ、あわやというところで帰宅したご主人に発見されて一命をとりとめ、見事に復活したことを感動的な筆致で書いていた。
ボクだって未破裂の動脈瘤がある事が分かって2000年に開頭手術を受けた身である。ちょうど1年前には3泊4日だったが全身麻酔をされて手術台の上に横たわっていたのだ。
自慢じゃないがボクは「多病」で情けないが、今は無病息災より「一病息災」のくらいの方が安全運転を心がける分、長生きできるというものらしい。そう思っていればいいのだ。

そして今また、博覧強記でしかも料理の腕前にも数目置かざるを得ない画家さんが更新を絶ってほぼひと月経つ。
曲がりなりにも更新を続けていたころも、体調不良を綴っていたし、直近のブログには「今朝も鼻血…」と書かれていて、心配である。
この画家は世の中に対する見方が至極まっとうで正鵠を得ているうえに、それを表現するにあたってはなかなか含蓄のある書き方をしていて辛辣でもあり皮肉をたっぷり効かせもしていて、ボクは一緒になって溜飲を下げたりしていたものである。
山に分け入って綴ってくる自然観察の視点にも感心させられていたのだ。
それがいま途絶えているのがとても寂しい。
1日も早い復活を願っている。

これで最後かと思っていたら今度は身の回りの生き物と植物の生き生きした自然のまま姿を奇麗な写真ときらりと光る感性で綴っていた別の女性の画家が更新を絶ってしまっている。
こんなドミノはいらない。願い下げだ。皆さんの一刻も早い復活を願うばかりである。









広町緑地で群生しているシラユキゲシ。中国原産で日本の山野草図鑑には掲載されていないので誰かが持ち込んで植えたものらしい。切り口からは赤い液が出るそうだ

「白きケシ山のサクラを映し咲く」(花葯)


隣ではウラシマソウがもう咲き出していた

、、

コメント一覧

heihoroku
Re:なんと!
高麗の犬さま
何と! 驚きました。
病床ではタブレットですか? いずれにしても文字盤を打てるようですから深刻な状態ではありませんね。
一刻も早く退院され、この爛漫の春をご堪能されんことを!
高麗の犬
なんと!
それはご心配であられましよう。かく言う私も先日、山桜の写真を沢山拝見して昼から手術でありました。この病院は埋め立て地にありまして、サクラは植えてあるし咲いてます。別に不足は申しませんが、敵討ちに行くがごとく、一時も待てない!サクラではないのです。
どんなにか写真がうれしかったかお察しくだされ。感謝のみ。
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