朝のうちはまだ雨が降っていた。
一昨日から薫風の代わりにびしゃびやと飽きずに降りしきり、庭のネモフィラや目玉焼きのようなリムナンテスの花たちは雨粒の重さに押しつぶされてすっかり地面に横たわってしまっている。
大型連休を楽しみにしていた子供たちだって多分がっかりしているだろうに。
それが朝ご飯を食べているころから陽光が差し始め、食べ終わるころになるとみるみる青空が広がって気温もぐんぐん上昇していった。
朝食後は新聞をじっくり読むのが日課で、数日前から続いているバカ騒ぎについてどんな論評を加えているか確かめるつもりだった。
しかし、新聞のいい所は好きな時間に手に取って読むことができる点だ。何も決まった時間に読む必要はない。
そう思い直して半そでのTシャツと短パンに履き替え、ポケットの多い薄手のチョッキを羽織ってiphoneを入れ、散歩に出た ♪
軽佻浮薄で付和雷同のヤカラはこういう時「〇〇最初の××」などと有頂天になって書くんだろうが、へその位置が普通の人よりズレて付いているボクにとっては2019年5月1日のメーデーの日で、昔はよく参加したものだが、今はあまり話題にならないなぁと、いささか残念がるだけのなんでもない日である。
ん? こうやって記述すること自体が意識している証拠じゃないかだって?
その通り! 意識はしますよ、これだけバカ騒ぎされたら。
だから、ボクは一線画してますからね、と立ち位置をはっきりさせているわけ。
こっちが逆に尋ねたいね。みんなどうしちゃったのさ。催眠術にでもかかちゃったの?
集団でかかる催眠術って…おぉ怖っ ‼ とんでもないところに連れて行かれちゃっても知らないよ。
森を公園にしたところに行ったら桑の実が赤く色づき始めていた。
この実が黒くなったら食べ時だね ♪ あと10日くらいかな。
口の周りや歯が赤紫色に染まってすぐバレちゃうけどね。

この実が何だか分からなかったが、形が面白くて色もきれい、しかも全体的なリズム感がなかなかイイ。

このまだ付き始めて間もない実はマユミ。
これが秋になると殻が肌色に染まり、割れて中から真っ赤な実が顔をのぞかせる…

新緑って一言で言うけど、実に様々な色合いの緑があって、これが柔らかな朝日に輝くさまは特に美しい(この写真では表現しきれていないけれど)

ヒトサマのお宅に庭のツツジ。高木のようにス~ッと伸びた幹の上に咲いているものだから遠目に見た時は何が咲いているのかと思った。

つかの間の晴れ間だったので富士山は見えず、この後昼過ぎには曇りはじめ、夕方にはまた雨になった。

「空蝉」は次から次に咲き始めている ♪