手入れを怠ったおかげで惨憺たる状態のわが家の秋バラだが、目の保養をしつつ刺激を受けてこようと、横浜イングリッシュガーデン(YEG)のバラの園に行ってきた。
今年は9月に入って急激な寒さに見舞われたり、いつもの年の秋と違った気象環境にさらされたせいか、開花が遅れ気味だというが、そこはプロが丹精込めて作る庭だけあって、見事な咲きっぷりに「そうだよな。バラはこういう風に咲かせなきゃな」と大いに背中を押されたのだった。
ちょうど今、8分咲きと言ったところで、これから10日~2週間くらいが見ごろだという。
ちなみに、ボクのバラづくりのポリシーは「如何に手を掛けずに育て、花を楽しむか」に尽きる。
元々バラづくりは手をかけて病害虫や気候の変化にも適切な対応をしてあげるというのが美しい花を咲かせる要諦らしいが、元来怠け者の身にとってそんな真似は出来っこない。
本来ならばバラを育てる資格はないのだが、そこはそれ、美しいものは自分でも育ててみたい、近くに置きたい…と言う欲求があるのだ。
したがって、1に「病害虫に強い品種を選ぶ」、2つ目として「放りっぱなしでも健気に咲き続ける」――に当てはまるバラを「バラ図鑑」で探し出して、苗を発注してきた。
例外はボクの師匠であるYEGの河合伸志スーパーバイザー(SV)が生みの親のバラ「空蝉」「ブラッシング・アイスバーグ」「バーガンディー・アイスバーグ」「セント・オブ・ヨコハマ」、そしてつるバラの「伽羅奢」を師匠に敬意を表して育てている。
1種類を除いて放りっぱなしでもへっちゃらだが、薄い茶系統のとても上品な花を咲かせる空蝉の気難しさと言ったら…
師匠の手前、育てている品種はすべて気合を入れているので、そこそこ自慢してもいいくらいに良く咲いてくれていて、特にアーチに絡めている「伽羅奢」はご近所の評判も上々である♪
空蝉は2階のベランダ、つまり深窓の令嬢風に育てているから人目に触れさせていない。
それが、去年はカイガラムシに枝が白くなるくらいにくっつかれて、金属製のブラシで幹や枝をごしごしやりながら、何とか退治にこぎつけるという手間を掛けさせられた。
今年は黒点病が出てしまい、夏に葉をすべて落としてしまった時は若干焦った。
枯れちゃうんじゃ…と心配したが、秋になって葉が復活し、小振りながら花も咲かせるようになって胸をなでおろしている所なのだ。
何せ深窓のお嬢様である。
親の心配は尽きないのである。
かくして、手がかかる分、可愛さも募る…と言うことだろうか♪
わが家にもある「ブラッシング・アイスバーグ」
咲き始めはピンクが差し、次第に白く抜けてゆく…
病害虫には強い♪
YEGは明日も続きます。