平方録

瀬戸内の魚は美味だったけど…

新居浜4日目は雨。
姫はこの日も運動会の振替休日で外遊びの予定だったがやむなく変更。
妹君は弁当を持って幼稚園に行き、姫は買い物と映画を選択した。

買い物と言っても地方都市にめぼしい店があるわけでもなく、大きなショッピングモールがわずかに購買意欲を誘うのだが、洋服は「気に入ったものがない」とかで、もっぱら文房具売り場でじっくり品定めしていた。
普段は妹とも一緒だし、なかなか満足な時間も自由も与えられないから、大甘なジイジが一緒の時は願っても無いチャンスなのだ。
で、洋服は夏休みにジイジのうちに遊びに行った時に買ってもらうということになった。
ファッションにはことの外うるさいのだ。


午前10時過ぎの駐車場にはそこそこの車が入っていたが、広いショッピングセンターに散らばるためか閑散としたものだ。
アメリカ中部の州都でも北関東の県庁所在地でも瀬戸内のこの町でも、ショッピングセンターの作りや商品の並べ方、照明の使い方に至るまで、どこも一緒で大した違いがないくらい均一的で個性に乏しい。


昼食に姫の家のすぐそばの老舗蕎麦屋に行って天ぷら付きのせいろを注文したらひやむぎのように細くて白いそばが出てきた。
ちょっと油断して箸を休めていると端から干からびてそば同士がくっついてしまうようなそばで、こういうのは初めてだなと感じる。
長野の八ヶ岳の農家と契約してそばを手に入れているそうで、店内にはそのことをニギニギシク説明したパネルが並んでいた。
その中に東京の老舗そば店のせいろの倍以上の盛りなのを自慢した説明もあって、あくまで対抗相手は東京なのだと知れるところが「へぇ〜」である。
昼時の店には行列ができていたが、味はそばも天ぷらもフツーだった。

午後は姫と2人で名探偵コナンシリーズの映画を観に行く。
映画館もショッピングセンターに併設され、ポップコーンも飲み物も全国均一。
どこで暮らしても同じだ。

夜はムコ殿の父親の招待で老舗料理屋へ。
名物だというワタリガニなど海の幸を振舞われ、さすが瀬戸内!を堪能させてもらった。
でも、本音を言えば姫と妹君との晩餐の機会を奪われたわけでジイジとしてはちょっぴり複雑。
一緒に来た姫たちはすっかり退屈しきっておかんむりで、中座して帰っていった。
今回はそれがサヨナラになったわけで、そこも気に入らないが、渡世の義理ってやつを欠くわけにもいかず、まぁしょうがない。

かくして招待された席で料理の写真をパシャパシャ撮るわけにもいかず、一目瞭然を示せないところもモドカシイ。
とかくこの世は住みにくい…

ん? これは同じ伊予でも松山で教師をした坊ちゃんが別の作品で猫に語らせたセリフだったかナ…
蕎麦屋から歩いて5分ぐらいのところにある一宮神社に珍しく門があり、その門の格好もまた珍しい形をしている

新居浜編はこれでおしまい。今日はレンタカーでしまなみ海道を走り抜ける ♪
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