平方録

どおよ!  ん、何か言いたいことでも?

寝違えてしまった。

ボクは左の耳が聞こえないので、寝る時は上をむくか左側を下にして寝るのが常なのだが、昨夜はこの「一方に偏った寝方」が妙に気になって、ともかく上を向かないなら右を下にしよう、いつもと逆のことをしようと思ったのだ。
で、いつもと違うことをしたばっかりに寝違えた挙句寝坊までしてしまった。
寝坊の方は聞こえる右耳をふさぐ格好で寝ていたので、目覚ましのラジオにスイッチが入り、音を出し始めても聞こえなかったのだ。
お陰で30分ほど寝過ごしてしまった。

寝違えの方は久しぶりで、右の首筋から背中にかけてのスジが突っ張るように痛む。
頭の角度を少し変えただけでもスジが引っ張られてキリリと痛い。イテテテッ! と声が出るくらいに痛い。右手でマウスを操作するだけでも……アッ イテ!
今日はいつごろまでこの痛みと付き合わなければいけないんだろう。
まったくヤレヤレな気分である。

普段左側を下にして寝ているのは、聞こえる右耳を生かそうという魂胆で、人間も動物も寝ている間だって外敵から身を守るために耳をそばだてて寝ているのだ。
わが身に迫る危険は素早く察知する必要がある。
とはいうものの、現代社会に在っては身に迫る危険は相当減ってはいるのだろうが、それでも五感はすぐ呼び覚ませる状態にしておいた方がリスクは少なくて済む。
片耳が聞こえないボクは、聞こえる耳をふさいで寝るのはすなわち生命の危険に身をさらすことに他ならないからね。
ん? ちとオーバーかしらん。

片耳の持ち主であることが、直ちにハンデばかりかというとそうでもない。
騒音の大きなところで寝なければいけないような時は聞こえる耳を下にして、外部の音が聞こえないように耳をふさぐ格好で寝れば、すやすやと至極平穏に眠ることができるのである。
その便利さ快適さと引き換えに寝過ごしもするけれど…

本来2つ揃って備わっているものが一つ欠けて1つになってしまっても、直ちに生活に困るというようなこともなく日常生活を送ることに支障は感じないが、やはりそれは不正常なことなのだ。
とボヤキながら、不自由さの中から楽しみも見出そうとするのが、人間のしたたかさなのだろう。
最近受けた白内障の治療であえて左右の見え方の違うレンズを眼中に入れたので、アンバランスは耳と目2種類に及ぶ所となったわけで、どおよ! と胸を張りたい気分である。

自分で勝手に身をそらして胸を張る分には世間サマも大目に見てくれることだろうサ。
どおよ! オッホン!



寝坊助のラッパスイセンがうつむき加減に咲き出した


アネモネも春を待ちきれず…


こちらのアネモネのつぼみはもうスタンバイ状態で、いつ出番が巡ってきてもいいように赤っぽい衣装までのぞかせている♫
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