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平方録

佐保姫様の後ろ姿がチラリ

ポカポカ陽気に包まれた一昨日の日本列島は南寄りの強風も吹き荒れ、九州南部と奄美地方では「春一番」になったそうだが、南関東は認定されず、お預けとなった。

相模湾に面した当地でも瞬間最大風速10.3mを記録するなど、ほぼ一日中強い風が吹きまくった。

しかし、それも沿岸部だけだったらしく、気象庁のある東京では春一番の基準の一つである「風速8m以上」には届かなかったらしい。

何日か前にも基準を超える強い南風が吹き荒れたが、その時も東京ではさほど強い風は吹かなかったと見えて、何のアナウンスも無かった。
柔道なら技あり2本で即1本勝ちになるのだから、合わせ技1本で「認定」ってのはどうよ。
 
そして一夜明けた昨日、前日に18.5℃もあった最高気温は3.8℃も下がって14.7℃だったが、この時期の14℃越えは立派な「春」。
朝食の後、ガラス戸越しに日差しを浴びながら新聞を読み始めたが、身体全体が「春の陽気」を感じ取って、なんだか体の芯がもぞもぞし始める。
啓蟄ってのはこういうものか(…なわけないが)と思いつつ、「よしっ!」と決心する。
早速短パンとタイツを引っ張り出し、着替えて飛び出した。
本来ならタイツも邪魔なのだが、何とかの冷や水になっては元も子もないので、長いズボンよりはましと我慢する。
今年は寒くてパトロールは怠りがちで、1月は何とゼロ回、2月は4、5、6日と3日連続で漕いでは見たが、その後は13日間も「おやすみ中」。
2週間ぶりの馬体は軽く…と行きたいところだが、そこは調整不足に加え、過食気味で軽いどころか…の状態だったが、「春の陽気」と言う妙薬が気分を盛り上げてくれて、まことに爽快である♪
佐保姫様の後ろ姿を捕まえた気分♪
 
風が吹いて桶屋が儲かるのはご同慶の至りだが、海辺の自転車乗りにとって風は大敵である。
案の定、波打ち際に並行している自転車道は吹き飛ばされた砂に覆われ、とても走るどころではない。
ただしこれも想定内。
引地川沿いを北上してウメを見て戻って来た。
これからしばらくは海辺をあきらめて内陸を走るしかないか…
 
 

先ずは稲村ケ崎に出る


箱根連山は見えているのに肝心の富士山は雲の中



片瀬西浜まで来て目を凝らすが、箱根や丹沢は見えているのに…
 
この空気感は間違いなく春霞 佐保姫様のかぐわしい衣の裾辺りが全体を覆っているような…♪


サーファーの数も増えている


さて、肝心の湘南海岸自転車道はこんな感じ


随所で砂が路面にせり出し、数メートルおきに道をふさいでしまっている


この辺りは竹垣の防砂柵が整備されているのでこの程度で済んでいるが、防砂柵が無かったり、壊れたりしているところもあって、そういうところでは数十メートルから数百メートルに渡って路面を砂が覆いつくしてしまっている


あきらめるしかない


佐保姫様の薄衣がすけて右端のビルの辺りから富士山の右側の稜線が薄っすらと見えるような気がしたのだが…
 

引地川をさかのぼって大庭の辺りまで来ると親水公園になっているところがあり、カワヅザクラが咲いていた


ツボミがびっしりついていたから、これから先もしばらく楽しめるのではないか


さらに北上すると畑の一角がウメの林になっていて、今や盛りと白い霞のよう


民家の庭先には2階の屋根を超えんばかりの大きく立派な紅梅が咲き誇っている


ソメイヨシノの遊歩道の間に所々紅梅が植えられ満開になっていた


まだウグイスの初音が聞けていない


ここの土手の遊歩道のソメイヨシノ(左の裸木)の並木はなかなか見事


佐保姫様に誘われてそぞろ歩きをする人の姿が目立った
 
 

コメント一覧

平方録
同じデンで秋の姫様は竜田姫。
こちらの姫は衣裳持ちで、しかもどれも豪華絢爛です。
ボクは佐保姫贔屓ですけど…
アミ
平禄さん! さすがです!
佐保姫の意味がわかりました。
恥ずかしながら、私は、「佐用姫伝説」(内田康夫氏)のほうを思い出してしまい、佐保姫が春の季語に使うとは、思ってもいませんでした。
(´∀`*)ウフフ🌞 勉強になります!
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