招かざる客はどうやら本気でわが関東に向かって来ているらしい。
先月の台風15号の被害を目の当たりにしているから、せっかくの3連休が台無しじゃん、というようなボヤキの前に人々は身体が先に動いているようで、一昨日にはホームセンターからガラス飛散防止テープやブルーシートなどの防災グッズが姿を消したようだし、昨日はミネラルウオーターもほとんど残っていなかったそうだ。
そういう風に目つきの変ってしまった人たちが押し掛けるホームセンターに、ボクはと言えばパンジーの苗を植え替えるためのポリポットを買いに出かけた。
それが一昨日の話。
久しぶりに晴れ上がった秋晴れの日、北寄りの風は強かったが自転車を漕いでのんびりした気分で出かけた。
そして昨日はそのポリポットに苗を移植する作業に没頭した。
実のところ、移植したてで苗がしっかり定着しないうちに台風の強風に長時間さらしたら、苗が痛むに決まっているので躊躇していたのだが、そんなことは言っていられない。
苗はぐんぐん伸びているし、このまま放置しておいては徒長して使い物にならない苗になってしまう。
なので、19号が近づいてきて強風が吹き始めたら家の中に苗をトレーごと避難させることにして、とにかく喫緊の植え替え作業を最優先したのだ。
トレー1つに24個から28個。
4種類だから合計でトレー4つに100個超のポットに1本づつ、丁寧に苗を移し変えた。
パソコンを置いているベランダに直結した部屋には既にブルーシートも敷いて、いつでも苗を入れたトレーを取り込めるように準備してある。
これでとりあえずヤレヤレと言ったところなのだ。
枯れ葉が目立って情けない姿になっていたゴーヤのカーテンだが、目隠しにもなっているし、あと少しあと少しと撤去作業を先送りしてきたが、こちらもついに一昨日きれいに取り去った。
台風の強風に全部吹き飛ばしてもらってもいいのだが、やっぱり人の手で丁寧にやった方がベランダも汚れないで済むだろうし…
空蝉などのバラの鉢植えもなるべく風に吹きさらされないよう、壁際に寄せるとか、できるだけのことはしたつもりだ。
強風に飛んでしまいそうなものもあらかた固定した。
こんなに真剣に台風に備えるのは初めてのことである。
15号の時は進路の西側に入ったため、吹き付けていたのは北風だった。
それで塩害は免れてホッとしたのだが、今回の19号は頭の上を通っていくか、もしくは西にコースが寄ってしまえば進行方向の東側に入ることになり、最悪最強の南の風に吹きさらされる恐れがある。
15号に打ちのめされた房総半島はまさに台風の東側に入ったがゆえに強風被害が際立ったのだ。
15号は強い勢力だったが小粒の上、韋駄天台風だったのであっという間に通り過ぎた。
今度の19号は猛烈な勢力なうえに、暴風雨圏が極端に大きいので長時間強風にさらされることになりそうである。
これでもかこれでもかと長い時間強い風が吹けば、様々にダメージは増す。
ひょっとすると今夕辺りから日曜の未明まで2昼夜に渡って強風に吹かれる恐れだってある。
ぞっとする話だ。
土曜日は定例の句会を予定していたのだが、さすがに延期した。
円覚寺の土曜坐禅会も中止になった。
日曜日未明の仰天坐禅会も同じく中止。
でも、午前9時から横田南嶺管長の法話がある第2日曜日の説教坐禅会は開催の予定だとホームページに出ていた。
台風は過ぎ去っている時間だと踏んだんだろう。
坐禅はしないが管長の話は聞きたいという善男善女が大挙して押し寄せる日なので、出来たら中止にはしたくないのだろう。
鉄道が動いているかどうかだろうが、遠方の人はちょっと無理だろうね。
境内に被害が無いことを祈りたい。
倒木や瓦屋根の破片を乗り越えて歩くなんて嫌だからね。
大山鳴動ネズミ1匹程度で済めばいいが。
本葉も出そろって窮屈そうだったパンジーの苗
これ以上移植を先延ばしできないところまで来ていた
で、見出し写真のように、用土を用意し、ポットに移し替えた苗はすぐに底面給水できるようにプールの用意し、スイス製のアーミーナイフを使って慎重に苗を掘り出し。根を傷つけないように慎重により分けながら、移植して行った
根気のいる作業なのだが、こういう作業、案外好きなのだ。ちっとも苦にならない ♪
ゴーヤの撤収作業をしたらうらなりの実がこんなに