冬の間中愛用してきた暖パン仕様のGパンを脱ぎ捨て、夏でも履くフツーのGパンに履き替えて散歩に出た。
1日の最高気温が出るころの時間帯だったこともあって外は思いのほか暖かく、おまけに曇り空だと思っていたのに歩き始めるとあれよあれよと西の方から晴れ間が広がり、太陽まで顔をのぞかせてきた。
こうなると身も心も完全に開放された気分で、野に満ち始めた春がやけにフレンドリーに感じられ、体中のあちこちの筋を思いっきり伸ばし、心の底からの解放を喜ぶ「うめき声」を発したい気分である。
ニュースなどではあちこちで20℃に届いたと言っていたから、多分鎌倉も同様だったろう。
見出し写真はフト目に入った道端のタチスボスミレだが、今年初めてお目にかかった ♪
ニワトコのツボミというものにも初めて意識が向いて、その存在を知るところとなったし、「まだかな」と散歩の度に芽吹きを心待ちにしていた池と森の公園のジャヤナギの芽吹きを確認して「あぁ間違いなく春だ」と思ったものだ。
いよいよ春が野山に満ち溢れ始めたようだ ♪
雨上がりの早朝にベランダに出て見るとウグイスが家並みの続く中にまで降りてきて美声を響かせるのを耳にし、このことにも春の足音の高まりを感じたものだった。
待ち望んでいた池と森の公園の水際のジャヤナギの柔らかな芽吹きがいよいよ始まった
この軟らかそうな新緑 ♪ この付近ではしきりとウグイスの鳴き声が響いていた
もう十分に上手になっていて「ホォ~ホケキョ」と一丁前の発音が出来るようになっている
文部省唱歌の「早春賦」の歌詞にある「氷解け去り葦は角ぐむ」のとおり‶角ぐみ〟始めたアシ ♪ (水面から顔を出している若緑色の部分)
ニワトコのツボミが膨らんでいた
「ニワトコ」という植物の名前を最初に認識したのは、誰だったか記憶にないが、確かアメリカの作家の小説の中だったと思う
同じアメリカのエミリー・ディキンソンの詩にもしばしば登場するようだが、そんなことからボクの意識としては北米の植物だという思い込みが生まれていたらしい
ところが、日本では「ミヤツコギ(造木)」というれっきとした古名を持ち、平安時代の本草書「本草和名」という書物には「接骨木、和名美也都古木」として記述されているそうだ
接骨木の名前の通り、枝や幹を煎じて水飴状にしたものを骨折治療の湿布薬に使ったんだとか…
なんのことはない アメリカ建国のずっと以前から日本人にはおなじみの有用木だったということが分かり、目からうろこが落ちたが、それにしてもボクの記憶の元をたどると、そのいい加減さは恐ろしいほどである
以上ネットによる知恵のついでに書き足せば、6月になると赤い実が熟すそうで、果実酒になるんだそうだ ♪
ここまで知ったからには作ってみたい…その前に開花した花を確認する必要があるね
マユミの新緑もだいぶしっかりしてきた
あちこちでキブシの若緑色が殺風景な野山にアクセントをつけ始めている
我が家の庭に十数年前に引っ越して来たニリンソウが開花した
まだ1輪車状態だけど…
木陰やあまり日の当たらないところでひっそりと咲く素朴で質素で慎ましやかな花