おのれっ、ヒヨ公!
今度目撃したら、ただじゃ済まないからなっ!
タネの袋には適期ではないと書かれていたにもかかわらず、不織布などかぶせて保温しながら発芽させ、その後も箱入り娘のように大切に育ててきたわが家のプランター野菜。
ホウレンソウにコマツナ、レタスミックス、そしてシュンギク。
コマツナは青々と葉を広げ、すでに朝の食卓のサラダやホットサンドの具材の野菜として大いに重宝している♪
それはそれで予定どおりなのだが、最近は食べる直前にプランターから摘もうとすると、一部で何かにかじられた後の残る葉っぱを散見し、はてな?と思っていた。
青虫でも沸いたかと思って食われている葉のあるプランターをくまなく点検してみても、青虫は見つからない。
となると、あとは鳥が食いちぎっているとしか思えない。
しかし、ヒトさまが口にする生野菜をメジロやシジュウカラが横取りしていくとは考えられない。聞いたこともない。
犯人はあいつに決まっている。そうっ、ヒヨドリ!
昨日、山の神がまさにプランターの端っこに止まって葉っぱをついばんでいるヒヨ公の姿を見つけ、そっとボクに教えてくれた。
間違いない、あの体、顔つき、ヒヨ公そのものである。
あの乱暴者は我が家で繰り返し狼藉を重ねてきた。
30年ほど前には、庭のパンジーの花が咲き出すはじから食いちぎられ、どこのどいつがこんないたずらを…と憤慨したものだったが、ひょんなことから早朝の庭でヒヨ公が花びらを食いちぎっているのを見て激怒した。
ホームセンターで鳥モチを買ってきて、割りばしに塗り付け、それをパンジーの株の周囲に10本近く刺しておいたのだ。
案の定、細い棒が花の周りから突き出ていることくらいは気づいたろうが、羽の一部でも触れたらどうなるかまで、ヒヨ公は知るよしもなかった。
翌早朝、けたたましい鳥の鳴き声がするのに気づいて、雨戸をあけて庭を見ると、鳥モチの棒にべたつかれて大声を出しながらもがいているヒヨ公を発見する。
ヒヨ公も必死でもがき続け、何とか飛び去ったが、あとには数十本の羽が散らばる惨状で、以来、十数年は学習効果のたまものか、そういういたずらはなくなり、その効果にほくそ笑んだものだった。
今回はその悪夢の再来と言っていい。今度は食材に狙いをつけてきた。
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ヒヨドリに食いちぎられたホウレンソウの葉っぱ
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この時期のホウレンソウは特に甘みがあっておいしいのだ
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折も折、今、野菜はとても高いのだ ヒヨ公のために育てているわけではない
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プランターはまともな葉っぱがないくらいの惨状
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おまけにプランターの周りにはこんな落し物がいくつも…