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平方録

アタミでハナミ

小田原でお城のウメなどを楽しみつつ、小田原おでんで昼間っからちょいと一杯♪ともくろんで着いた小田原だったが…

肝心の小田原おでん本店は思いもよらない繁盛ぶりで、予約なしの客などてんで相手にしてくれない。

結局、地元産のアジのフライなど食べてあきらめるのだが、アジフライを口にした同じ口から山の神が突如「熱海へ行きましょうよ」と言い出した。

アタミザクラが満開なのだという。

「電車に乗れば訳ないでしょ」という。

それはそうだが、時刻はすでに午後3時ちょい前。

小田原と熱海は確かに電車で20分余りほどの近さだが、まさか駅前で咲いているわけでもないだろうし、咲いている場所まで移動する時間も含めると日没との競争になる。

いくら日中が比較的暖かだったとはいえ、厳冬の2月である。

でも、行くことにした。アジフライのご飯代わりに飲んだ日本酒の後押しがあったせいかもしれない。

行くと決めたら行くっ!

東海道線の下りホームに降りるとアタミ行は30分待たねば来ない。しかし、一旦決めたことだ。

この間、ネットでどこで咲いているのか、駅からどう行くのか…など基本情報を調べる。

かくして、アタミ駅に着いたのが午後4時直前。

ホームには西日が降り注いでいて明るいが、日没近しをうかがわせる弱々しさは隠しようもない。

糸川沿いの桜並木まで、徒歩15分~20分かかるらしい。

急ぐべし。


午後4時の弱々しい光が降り注ぐ熱海駅にトーチャコ JR東海の島田行が発車を待っている
 

改札口の地図で歩く方向の見当をつける
高台にある左上の駅から右下の河口辺りまで、街を"袈裟懸け"に下っていけばいい


あてずっぽうに坂を下っていくと、やがてピンクの花が見えてきて、人盛りでにぎわっている場所が見えてくる
細いけれど流れの早いこの川が糸川


沖縄のサクラと親戚らしい だから、こんなに早く満開になるんだ


春の夜の夢さえ波の枕哉
御成橋の欄干に徳川家康の作だとされる句が碑になって掲示されていた
小田原の御幸が浜は明治天皇の行幸がその由来で、ここの御成は徳川家康 
鎌倉にも御成町があるが、これは鎌倉駅西口の市役所のある場所にかつて御用邸があり、時の天皇らが訪れたことにちなんで地名として残されている
オナリってのは、それくらいありがたいものなんだろうね


なるほど…満開


びっしりすき間がないくらい

伊豆半島の東側の急峻な斜面に町が広がっているため、まだ4時半過ぎだというのに、日は西の山の端に沈んでしまっている


最近のアタミは若い女性が増えているらしい
 

ところでこのサクラ、咲きっぷりはとにかく旺盛で見事だが…


一方で、ソメイヨシノなどと比べると「はかなさ」「いさぎよさ」というようなものが感じられず…


それでもみなさん(特に女性)、わぁ~♪だの、きゃぁ~きれい♪だのと歓声を上げて喜んでいました
めでたしめでたし


アタミ城


初島


お隣の真鶴半島とその先端の水平線に三ツ石が並んでいるのが見える
この時16:33 日没までおよそ50分
 

コメント一覧

heihoroku
アミさん こんにちは。

初島へは熱海から連絡船が出ています。
30分ぐらいの航海で、急斜面に広がる熱海の景色は見応えがあります。
桜の木の下の美女? アカの他人です。
アミ
きれいですね♬
初島。 一度行ってみたいと思ってました。
熱海からはすぐなのでしょうか…。
桜の下の美女はひょっとして…? ( ´艸`)
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