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平方録

原風景に浸ってきた ♪

一昨日は森に分け入ってキリの大木を訪ね、梢一杯に咲かせている花を愛でてきた。
昨日はもう一つ趣向を変え、普段はあまり行かない田んぼと畑、牛や豚が暮らす内陸の田園地帯の様子を伺いに行ってきた ♪

わが家から北北西に進路をとること14kmほど。藤沢市北部の丘陵地帯を開発した大規模な住宅地が広がる台地を息せき切って漕ぎ上がり、さらに住宅地内の起伏に富んだ片側2車線のケヤキ並木の若葉が萌え始めたメーン道路を進んでいくとやがて長い下り坂に差し掛かる。
この長い坂を下り切った藤沢市北部と茅ヶ崎市北部の市境が接する辺りが目的地である。
そこにはボクの原風景ともいうべき田や畑やこぢんまりした林が広がっている。
前日まで吹いていた南寄りの強風もほぼ止み、最高気温は23~24℃位まで上がりそうだという自転車日和だ。

台地を切り開いた大規模住宅地を通り抜け、丘陵の縁に沿って伸びる曲がりくねった道を行く
風が弱かった分、空気は霞んでいて丹沢山塊はかろうじてぼんやりその姿を感じさせていたが、いくら目を凝らしても富士山は見えなかった


いくつかの角をうねうねと曲がると、突然、視界が開ける ♪
遠景にこんもりとした小さいながらも森が点在し、そういう場所には牛舎や豚舎が点在していて、弱い風に乗って独特の強烈な匂いを運んでくる
文字通り鼻がひん曲がるような匂いだが、必ずしも嫌いな匂いではない。一言で言えば懐かしさかな…
戦後まもなくに生まれたボクの周りには当時まだこういう匂いが満ちていて、この匂いを嗅ぎながら育ったのだ


田んぼの田起こしはあらかた終わっているようで、何の苗を植えるのか、何のタネをまくのか、トラクターは畑を奇麗にならしている所だった

準備の整った畑

なだらかな傾斜の奥の林を背景にネギ坊主が並ぶ光景に魅かれてパチリ

畑に接する農道わきにはハナショウブ ? まで咲いていて「撮ってよ」と

農道脇にはヤグルマソウの群生も 青いヤグルマソウって好きなんだ

ボクはこういう風景にぐっと来てしまう 左奥の木立は屋敷林のようでウラヤマシイったらありゃしない 

小学生のころにこういう景色の中を自転車で駆けずり回ったものだ
馬齢を重ねた今でも似たようなことをしていることに苦笑せざるを得ないけどね

ああいうこんもりした木立を回りこんだ先にはどんな光景が広がってるかと思うと胸が高鳴る ♪

「湘南」だぜここ 

果樹園も点在していてカキ畑の「柿若葉」の輝きぶりにはため息が漏れる

ボクが小学生だったころは田んぼにもこういう流れにもメダカが当たり前のように泳いでいた

野の花には黄色が多いね
田植のころにまた来てみたい ♪

ほぼ40km漕いできたので午後10時にベッドにもぐりこみ、午前4時少し前に自然と目が開くまでぐっすり眠った 
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