丸々2週間止めていた酒を復活した。
10日目くらいまでは特段飲みたいとも思わなかったが、ここ一両日は夕食の時に物足りなさを感じるようになってきて、思わず「あぁ、飲みたい!」という欲求が頭をもたげるようになっていた。
それを抑えていたわけだが、こういう「我慢」という行為は人によって濃淡の差こそあれ、それなりにストレスが生じるもので、突き詰めれば体に良い影響は与えないのではないか…
これがかねがね抱いているボクの持論の一つで、この持論にヒトは‶身勝手〟とか‶牽強付会〟とかいって白い目を向けたがる。
だが、そんな白眼視なんかには全く動じないし、そう思う連中の心の狭さを憐れみこそすれ、省みてわが行動を変えようなどと言う気はさらさらないのである。
で、解禁と決めたからには昼酒という手もあるが、まっ、そこは自重して、ちゃんと夜のとばりが迫る夕食までその時を待った。
昨夕のメーンディッシュは小鯵のから揚げだったので、日本酒にするかワインにするかちょっと迷ったが、ワインにしてみた。
焼酎という選択肢もありロックの肴にも当然合うのだが、そこは考えなかった。
あれはついつい飲み過ぎてしまう恐れがあるのだ。
解禁初日は大人しく行こうと考えた。
さて、その解禁の味や如何に ♪
結論から言うと、一口口中に含むまでは件の液体が一旦喉元を通過するやいなや、精神と肉体の双方をしゃんと覚醒させる心地よい刺激がまずやって来て、その後に快感の波が五臓六腑に沁みとおっていくことだろう…実に楽しみな事だとワクワクしてその瞬間を待ったのだった。
しかし…
ボクの思い込みが強すぎたのか、はたまた期待が大きすぎたためか、記述したような心地よい刺激も得も言われぬ快感も、思っていたほどではなかった。
こんなんだったら、別に飲まなくたっていいんじゃないか…
そんな気持ちがチラッと頭をかすめたほどなのだ。
考えてみれば不覚なことで苦笑するしかないが、これが現実で、今後日本酒や焼酎を飲んでも同じ気持ちにしかならないかどうか、良く確かめる必要がありそうである。
だからと言って、もう金輪際酒を断つという選択肢は絶対にないと思うけどね ♪
第一、コロ公が大人しくなれば、あちこち旅行できるし、そうなれば土地土地の美味しいものを口にしながら、その土地のお酒を味わうなんて楽しみが復活するわけだし、そうなれば昼酒だって飲めるものな。
列車の振動に身を任せながら窓外の景色を肴に地酒をちびりちびりやるって楽しみも忘れちゃいけないし…♪
見出し写真は円覚寺のイワタバコ
この写真は円覚寺と線路を挟んで向かい合うように建つ東慶寺の庭の一角で、まだ咲いていなかったが、この壁面一面にイワタバコが咲くところはなかなか見応えがある
東慶寺の隣の浄智寺 この寺の崖面にもイワタバコが咲くが、やはりまだ少し早いようで、今はユキノシタが盛んに咲いて風に揺れている