久しぶりに富士山が姿を現した。
富士山がそびえる駿河の国は既に梅雨入りしているし、家を出る時は既に西の空には青空が見えなくなってしまっていたので、お山が見えるとは思ってもいなかった。
それも雲間の切れ間から頂上や山腹の一部分がちょこっと見えるというのではなく、すそ野から何まで何一つ隠しもせずにょっぽりと全身をさらしている ♪
まさかこれほどまでに見えるとは…期待していなかった分、ずいぶん得したような気分にもさせられたし、あまり見かけないお山の姿を目に焼き付けた。
それにしても、ちょっと見ないうちに冠雪がずいぶん減ったものだ。
やがて梅雨が明けるころには雪のないお山が現れ、これを「青富士」と呼んでいる。
真っ青な夏空にすっくとそびえる青いお山は夏の象徴でもあり、太陽の光を浴びて輝く冠雪のお山も美しいことは美しいが、どちらが好きかと問われれば躊躇なく「青富士!」と答えるだろう。
ちなみに、北斎は「赤富士」を描いて名高いが、「黒富士」という山も実在するんだそうな。
山梨県の北部にある山で標高は1635m。
約100万年前から50万年前に活動した火山で、「黒富士火山群を形成する」とウィキペディアに記されているように、小なりと言えどもグループの代表者であるらしい。
このほかにどんな色富士があるのか…
容易に考え付くのがお山全体が雪化粧した純白の富士山だが、これは真冬になれば現れる。
でも実際「白富士」という活字を目にしたことは、まだない。
「紫富士」とか「橙富士」なんてのはありそうだけど、「赤富士」に包含されてしまうかな。
「赤」「青」「黒」「白」…こんなところか…
海も灰色、空も灰色…
何だか別なものを見ているような
稲村ケ崎から
境川河口の片瀬漁港の赤灯台白灯台越しに
江の島沖で遠泳をやっていた
疲れたら引張っている浮き輪にしがみつくんだろうか
片瀬西浜では海の家建設が始まっていた
コロナ禍の去年の夏も営業していたからな…
辻堂海岸
こんな雲が現れるってのはやっぱり梅雨時ってことだろうな
まだ梅雨入り前だけど…
(見出し写真は辻堂海岸 訪れた10:46ころは引き潮だった)