大雨の中、山の神に車で送ってもらって円覚寺に行く。
朝7時50分に家を出たが、普段20分足らずで着くところを30分超もかかった。
円覚寺のある北鎌倉駅周辺の道路が大渋滞していたのがその理由。
門前に近づくと呆れるほど人が居ない。
門をくぐり境内に入っても、7、8人の観光客と思しき集団が2カ所で雨宿りしているだけで。夏期講座の受講生らしき人影は皆無。
まさか、いくら何でも急に中止になることはないだろうと思いつつ、奥に進んでも人影はない。
会場の大方丈の門をくぐると、さすがに若い坊さんが案内に立っていたし、大方丈の中に人影が動いているのを見かけて、ああ、集まってるなとホッとさせられもした。
20年は中止、21年と22年はオンライン開催だったので、会場に足を運んで夏期講座を聴講するのは4年ぶり。
ちょっと心躍る感じでこの日を待っていたのだが、年に何度も無いような大雨とかち合うとは…
今回から管長の提唱以外の外部講師が2人から1人になり、つまり1日3コマあった講座が2つに減ってしまい、ちょっと物足らない感じがしたが、まぁしょうがない。
とにかく、無事に再開されたことを盛って良しとしなければ。
ちなみに管長以外のもう一人の講師は帝京大学ラグビー部を9連覇を含む10回、大学日本一に導いた岩出雅之前監督。
横田南嶺管長と同じ和歌山・新宮出身で、管長の数年越しのラブコールがようやく実現した人選だそうだ。
話は多岐にわたったが、強く印象に残ったのは「答えを教えて指導していた時はまったく勝てなかったが、選手に自主性を植え付けて自ら答えを見つけさせるようになってからは、ぐんぐん強くなった」という一言。
だから「Vが続き出すと、前半が終わった段階で相手をすべて観察しきってしまい、後半はあぶり出した弱点を突いて大勝することが多かった」「日ごろから自分たちを振り返り、何をどうするかを追い求めているので、試合になれば今度は相手を徹底的に観察することが可能になる」「ハーフタイムで『どうだ?』と聞くと『もう終わりましたよ』という答えが返ってくるのが常だった」などと、その強さの秘密を明かしてくれた。
こういう名監督には当然ながら一家言あり、うなずかされることが多い。
勉強になった。
オンラインは便利だが、やはり直接肉声を聞くことで息遣いやら熱量の伝わり方が違ってくるのは当然で、こちらの感じ方も違ってくる。
久しぶりに集中して話を聞いた♪
こうやって日常が取り戻されて行くってわけだが、今朝も大雨が降り続いている…やれやれ…
8:17の総門下
人影は無い
山門下も然り
激しく雨がたたきつける
仏殿も扉を閉じていた
仏殿を通り過ぎ、大方丈へ向かうが人影はない
講座が始まり、管長の提唱が追わった後の休憩時間に撮影した玄関付近
開講25分前の8:35 大方丈に入るとまだ30人足らずしか集まっていなかった
大方丈裏の庭園
アヤメが雨に打たれている
強い雨は止むことなく降り続いた
2か月ぶりの円覚寺なので、講座終了後、奥の黄梅院まで行きかけたが、びしょ濡れになりそうで引き返す