夜が明けたばかりの空にしきりとホトトギスの鳴き声が響いている。
「トーキョートッキョキョカキョク」(東京特許許可局)と鳴くそうだが、今朝のホトトギスはただ「キョキョキョキョキョ…」と単一のフレーズ?を発するのみ。
その甲高く、全天から降り注いでくるような鳴き声はとても美声には聞こえず、ぼろきれを引き裂くような、一種独特の緊張感さえ纏っているようにも聞こえる。
ウグイスの巣に卵を産み付けたあとは巣立ちまですべてをウグイスに委ねる"子育てネグレクト"が、まだ見ぬ我が子…、というか、一生涯親子ご対面のない境涯を嘆いてさめざめ泣いているやもしれぬ。
…なんてことを想像したりしつつ、今は明るい曇り空でも、数時間すると雨が降り出すという空を見上げる。
今年の5月は雨が多かった気がする。
というか、五月晴れという陽光みなぎる好天は数えるほどじゃなかったか…
ならば6月は空梅雨でいいぞと思うのだが、そう都合よくはいかないだろう。
猫の額を飾って来たバラが終わり、庭の様子もがらりと雰囲気が違ってきた。
これから昼の長さはいよいよ長くなり、夏大好き人間の待ち望む季節がやって来る♪
歩いて5分ほどの氏神的な小さな神社の崖にイワタバコが群生しているのに初めて気づいた
神社の崖は隣の民家の玄関に通じるアプローチ道路に沿っているため、普段は目につきにくいのだ(近づきにくい)
この崖の上に毎年ヤマユリが何株も咲き競うので、ボチボチつぼみも膨らみ始める頃だろうと、遠目の道路から注意の目を向けたところ、ふと下げた視線の先に紫色の小花がチラッと写ったのだった
それが何と…
崖一面…と言っていいくらいにびっしり
50m以上はありそうな崖は、この通りイワタバコに覆われていてビックリ
イワタバコの上の茂みにはヤマユリのツボミが揺れている
神社の境内に当たる場所なのだが、急斜面になっていて近づくことはできない 下から見上げるだけである
かくして近所でヤマユリとイワタバコの群落がみられるのである♪
バラが終わった後の庭ではホタルブクロが咲き出した
カロリーの高い洋風の食事をした後、一転してお茶漬けでも食べる気分
色といい、形といい…
いかにも和の雰囲気♪
ハンゲショウの花穂だ出始めた
季節の「半夏生」は夏至から11日目、太陽暦だと7月2日ごろだそうな
このころになると葉の半分が白く変色し、化粧をしたように色づく…「半化粧」の由来である
わが家でもナンテンに花が咲き
センリョウにもこれが花?と思わせるような花が咲き(紅い実は去年のものだあろうけど…)
咲く花があれば、花を終えてタネを結ぼうとするものもある(これはクロタネソウ)
かくして季節は確実に移ろっていく