時計を見たら午前3時を少し過ぎたところである。
いつも4時に起きているのだから実に中途半端な時刻に目が覚めてしまったことになる。
もう一度寝入ってしまっては4時に目覚めないかもしれないという不安が頭をかすめるし、そのまま起きてしまうのは少し早すぎる。、
そういう中途半端な状況にどうしようかと悩んでいるうちに、違和感の正体が暑さだと言うことを認識する。
寝よう、いや起きていようという葛藤の間、暑くて掛け布団を蹴飛ばすのだが、いざ体を覆っていた布団がなくなると今度は寒いのだ。
それでまた布団をかけるとまた暑くて蹴飛ばす……
そんなことを繰り返していて、どうにも身の置き所がないような不快な気分が襲ってきているのに気付く。
もう一つの違和感。こちらが本命のようである。寝返りを打つたびに腰がきしむんである。
きしんで痛みを感じる上に、自分の腰ではないような、自分で自由にならない感じがしてド~ンと重いんである。
寝ぼけた頭で「あぁ、腰をやっちゃったな」と思うのだが、原因が分からない。
恐る恐る上半身をもたげ、それができるとソロリソロリと立ち上がってみるのだが、それは何とか可能である。
歩くときに最初のへっぴり腰は致し方ないとして、その後もへっぴり腰のままではあっても歩けるから重症ではないようだ。
やれやれと胸をなで下ろすが、静かに寝ていたはずなのに……
第一いつも快眠している慣れ親しんだベッドである。
ベッドのせいでなければ自分自身に何か原因がありそうだが、思いつかない。
寝相が悪かったとでもいうのだろうか。
だが、待てよと思う。
運動不足から太ももが細りかけてきているような気がしていて、大腿四頭筋と裏側のハムストリングを鍛えようと1週間ほど前からスクワットを始めたのだ。
サッカーをやっていたし、就職してからつい最近まで自転車をこいでいたから太ももの筋肉は結構張っていたんである。
それが羽黒山の2446段の階段を上っていて、筋肉が他愛もなく酸欠状態になりやすいことに気が付いたのだ。
筋肉を取り戻し、膝関節の保護にも腰痛防止にも役立つだろうと思ったのだ。
腰痛の防止……それで腰を痛めちゃうなんてブラックユーモアじゃん、と悪魔がニタついている。
おのれっ。
再来週の水曜日は久しぶりのゴルフに誘われているし、腰なんか痛めている場合ではないのだ。
こうして悪魔にニヤニヤされるようになると言うことは、カレイの度が増してきていると言うことなのか。
カレイは加齢であって、昔はそれこそ華麗だったなぁなどとアホなことを書いているから悪魔にも付け入るスキを与えてしまうのだろうか。
何かやることなすこと漫画チックになってきたようにも思えるのだが、この腰の痛さを本格化させてしまってはそれこそ笑っている場合ではなくなってしまうのだ。
しかし、寝ていただけで腰を痛めちゃうなんて、あぁ嫌だ嫌だ。情けない。
以上は北鎌倉・浄智寺の秋
最新の画像もっと見る
最近の「随筆」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事