半袖のTシャツに長袖だけれど薄手のトレーニングウエアを羽織り、短パンの代わりにくるぶしまであるスペインはバルセロナのメッシが履いているのと同じトレパンを履いたのだが、うっとおしい上に暑苦しくてかなわない。すぐさまいつもの短パンに履き替えてパソコンに向かっている。
確かに東側の窓を開けると北東の風が結構強く吹いているのだが、それだって身を切るような冷たさとはだいぶ違う。
試しに温度計を風の当たらない南向きのベランダに出してみたら19.6度もある。
3、4日前にちょっと冷えるかなと思って計ったら17度という朝があった。それに比べたらポカポカ陽気だぜ。
部屋の中に至っては24.4度もあるのだ。午前4時15分時点での話である。
これからもっと下がるのだと言われればそれまでだが、今のところ大したことはない。
今年一番の寒気がやってくるから冬物を着て出かけろとかなんとか、氷河期がやってくるわけでもあるまいに、大体表現がオーバーなのだ。
夏物では少し寒いかもしれませんくらいに言っておけば十分だろう。
それを過保護のガキ相手じゃあるまいし…
それにつけても気象庁が梅雨明けを宣言した途端、関東ではシトシトジメジメ雨が降り続き、別の地方では集中豪雨となって河川が氾濫したり、東北の太平洋岸では30数日に渡って雨の日が続くありさまで、今年の天気はでたらめである。
まったくどこかの国の政治状況とウリ二つである。
そういう不安定さも手伝って、例年8月のお盆を過ぎると着手していたパンジーやネモフィラなどの春花壇を彩る花の種まきもしないまま日が過ぎていった。
しかも東北旅行にも出てしまったので、種まきは9月22日と例年より1か月以上遅くなってしまったのだ。
2、3年前くらいから宿根草を増やしてきているので毎年の種まきの種類はずいぶん減ったが、どうしても咲かせたい1年草というのもあるもので、今年はそれも絞りに絞って4種類だけにしているけれど、狙い通りパンジーの発芽は順調である。
何が楽しいかって、蒔いた種から小さな芽が一斉に顔を見せ始める時ほど楽しく嬉しいことはない。
今朝ざっと数えたらパンジー3種の発芽数は合わせて86本もある。
たぶんタネの袋に書かれている「発芽率」に匹敵する芽の本数だと思う。我ながら上手に発芽させているのだ。
発芽した芽はひょろひょろと伸びてしまわないように適当に日に当ててやり、しばらくそのままにしておいて本葉が開くのを待ってから園芸店で売っている苗のようにポリ製のポットに移し替え、さらに1、2か月養生させて立派な苗に育つたら庭やプランターに定植するんである。
促成栽培という訳にはいかぬ。じっくりしっかりした苗にすることがきれいな花をたくさん咲かせ、長持ちさせるコツなのだ。手抜きは出来ないのだ。
パンジーの場合、例年だと12月には咲き始め露を超えて夏まで咲き続けるのだが、今年はひと月以上種まきが遅れたせいで、12月中の開花は厳しいかもしれない。
わが家に必要な株数はせいぜい50株程度で、残りは娘2人のところにおすそ分けである。
特に孫娘の姫が楽しみに待っていてくれるのだ。
ボクは30代半ばの、昼夜の区別もないような猛烈に忙しい時代から自分自身の慰めと息抜きを兼ねてパンジーの種まきを始めたのだ。
以来30有余年、今に続いているという訳なのである。
人はこれをバカの一つ覚えという。自分でもまぁそんなものかと特段異議を挟むつもりもない。
ピートバンという種まき専用の床で目覚めたパンジーの芽。まだ寝坊助がたくさんいるはずである
どうです、この健気さ、愛らしさ
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