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平方録

南関東の、それも海辺の街だぜ…

まだ真っ暗な午前4時。

しばらく逡巡した後、決死の思いでベッドから抜け出し、寝室の隣の部屋でガスストーブに点火する。

幸い、ガスストーブは瞬時に温かな空気を吹き出す。

小さな音を立てて吹き出す暖気の前に体を丸め、着替えもせずにそのままじっとうずくまって部屋の中に暖気が広がるのを待つ。

卓上の温度計のデジタル表示は今冬一番の冷え込みを示す「13℃」!。
隣町の海辺にあるアメダス記録計によれば日付が変わって以降の最低気温が午前3時53分に出ていて、何と「2.3℃」だという。
寒いわけだ。
氷が張る温度までは、まだ少し差があるが、霜は十分に降りる気温じゃないか。
夜が明け、家々の屋根が浮かんでくる時間になれば、屋根が霜で白くなっているのを目にすることができるかもしれない。
そんな光景を見たら余計に寒さを感じるだろうか。
この冷え込みの予兆は昨日から出ていて、午前10時過ぎにベランダのプランターを冬仕立てにしようと作業を始めたら、いきなりバラバラという音がしてあられが降ってきた。
あられに見舞われるなんて、いつ以来のことだ?
午前10時まではいつものようにきれいな青空が広がっていたのだ。
それが、ベランダで作業置始めると全天が雲で覆われ、太陽が出ている間は気にならなかった北風がやけに身にしみ出したころ、冬将軍にいたずらされたということだろうか。
だとすれば閑な冬将軍だ。
 
今朝は午前3時少し前にトイレに立った。
こんな時間に行くことはないのだが、部屋が冷え切っていたせいかもしれない。
寝室には西側に縦長の細い窓が3つ並んでいる。
そこから光が差し込んでいて、光が当たるベッドの上だけがスポットライトに照らされたように、やけに明るい。
?…と思いつつ窓から外をのぞくと、満月に近づいている月が山の端に隠れよとしているところだった。
間もなく今年最後の満月がやって来るらしい。
なんだ、月はそれを知らせようとしてボクを起こしたのか…
 
それにしても、12月ってこんなに冷え込んだっけ…
 
 

夏前から休むことなく旺盛に咲き続けてきたスーパートレニア


気温が低くなるにしたがって勢いに陰りが見え始めた


花数はまだそん色ない株もあるにはあるが、如何せん花が小さくなってきているし、葉の色もくたびれてきている


そろそろ選手交代したほうがいいだろうと、後ろ髪をひかれつつ全部抜いてしまった
根っ子もきれいに取り除き、完熟たい肥をたくさん漉き込んで土壌の調整を図る


種をまいて育ててきたパンジーとビオラが花芽を持ちつつ、早く植えてくれとせがんでいる
 


 
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